この記事では、 [検索と置換] 機能でアスタリスク(*)を削除する方法について記載しています。

アスタリスク(*)はワイルドカードとして扱われるため、通常の [検索と置換] 操作を行うと、うまく削除ができないためです(※ ワイルドカードについては、文末に説明を加えました)。

事例を実際に見てみましょう。

このキャプチャ例では、文字列の先頭に「*」が入力されています。Rawデータによっては、システムが原因で不要な文字列が含まれる場合があります。

他の文字列であれば問題ありませんが、(*)はワイルドカードのため、これをそのまま [検索と置換] 機能で一括して削除してしまうと、すべて消えてしまいます。

 

この場合、エスケープ記号を使って回避します。

アスタリスク(*)を消す方法は、[検索と置換] → [検索する文字列]に、チルダ「~」を加えてください。「~*」と指定すれば、アスタリスク(*)を除去できます。

「~」のキー入力は、一般的なキーボードであれば「Shift + ^(ひらがなの「へ」のキー)」です。

もし、この記事で解決できた場合、どういうシーンでアスタリスク(*)を除去する場面だったのか、ぜひコメントで教えてください!

補足:ワイルドカードとは

アスタリスク(*)は、Excelなどの多くのプログラムで「ワイルドカード」として認識されます。ワイルドカードとは、特定の位置の文字を問わずに変換命令を出すことができます。

例えば、「*」を使った検索では、前方一致や後方一致を行うことができます。

  • "apple*" は "apple"で始まる任意の文字列に一致(例:"applepie", "appletree" など)。
  • "*apple" は "apple"で終わる任意の文字列に一致(例:"pineapple", "caramelapple" など)。

ただし、検索条件として単に「*」を指定すると、それは「すべての文字列」という意味になります。これが、セル内のデータがすべて選択されてしまう理由です。