こんにちは! Excel講師の榊裕次郎です。Excel講師歴は10年をとうに超えておりますが、まだまだ知らないエラーというものが存在します。

ピボットテーブル内に集計されたセルをダブルクリックすると、抽出データが新しいワークシートに吐き出されるのですが、その際「集計元レコードの一部がまだコピーされていません。」と出たときのエラー対処法です。

先日「ピボットテーブルで、集計元レコードの一部がまだコピーされていません、ってどういうエラーですか?」とご質問があり、むむっ? と悩んで、ピボットテーブルのエラー要件を頭の中の引き出しから探してみましたが、これは遭遇したことがないエラーでした。

緊急事態宣言のためExcel講座を中止しているので、こういうご質問は燃えますね。質問を回答しまくることでExcel講師は育っていきますから。

幸いにも自己解決していただいたので、解決したのは自分の力ではないのですが、膨大なデータを取りまとめている方のためにも、このアラートの解決策を記載しておきます。

結論として、2021年2月現在の Microsoft 365 のExcelでしたら、ピボットテーブルのRawデータが256列までならこのエラーは出力されません。257列の列数になったとき、このエラーが出力されます。

257列以上というデータをそもそも扱う業界はごくわずかなので、基本的には遭遇しません。

上記キャプチャの表をピボットテーブルのデータソースとして、すべて選択している状態のとき、ピボットテーブル内の集計データをダブルクリックして、詳細データを新しいシートに出力します。

ピボットテーブル内をダブルクリックすると、新しいシートにテーブルは出力されますが、同時にこのエラーが表示されました。

データソースの範囲を256列以内の範囲選択に留めると、エラーは出てきません。また、データソースの範囲を末行まで選択していても、このエラーの心配はありません。

Excel2003時代は列数が256列までだったので、もしかしてそれがこのエラー要素のトリガーとなっているのかもしれません。ピボットテーブルの機能は、昔からあまり大きな変化はありませんから。

エラーがでてきても、新しいワークシートに出力されたテーブルの数値に間違いはなさそうなのですが、これだけ膨大なデータを管理する場合、整合性が取れているのかの保証は持てません。

集計作業をする際、Rawデータをクレンジング(整える)するという作業が入ると、正確なデータを吸い上げることができるのですが、クレンジング作業を入れると手間がかかります。

地味で目立たない作業でもあり、できればそのまま集計に使いたくなってしまうものですが、そのRawデータを使って長期的に集計作業を繰り返し行う場合、必ずクレンジング作業を1段階いれて作業することを強くおすすめしています。

その怠慢で、データをコントロールできなくなってきますからね。

Rawデータとツールがあれば何でも簡単に集計できるわけではない、という教訓になりそうな内容でした。いやいや、ブログネタごちそうさまでした。


広告