先日、とある企業でパソコンの入門講座を担当しました。まる1日講座で、6コマあるうちの5コマ目の講座が終わった頃、一番前に座っていた江戸川区で理髪店を経営するマダムより、

先生、その絶対参照ってやつ、ドルマークドルマークっていうけど、ドルマークなら棒が一本たらないんじゃないの?

と、伺いました。2本あるのは、アメリカのドルを表示するときに出てくる、日本でいう円マークに該当する記号。これ……あれ、本当にドルマークっていうんだっけ?

恥ずかしながら、最近「#」をシャープではなくナンバー記号ということを知らされたばかり。

もしかして、いままで絶対参照の記号を「ドルマーク」と言っていたのは、もしかしたら別の記号で呼び名があるのではないか? 一瞬たじろいでしまいました。

休憩時間に調べてみると、ランキング1位のこのサイトにヒット。

$ドルマークの縦線は1本?それとも2本?

ドルマークについての雑学でしたが、普段絶対参照で使っている「$」マークは、スペインの国旗であるヘラクレスの柱にまかれたリボンからデザインされている説があるんですね。

どうして絶対参照がドルマークなんだろう? と何度も思い悩んだことがあるのですが、こちらの説を取り扱うとすると、絶対参照が「$」マークとして使われている理由がわかります。

柱にリボンを巻き付けている=固定の表示として取り扱っている。

もちろんこれだ! という確定的な証拠はないのですが、このリボンに巻き付けられている表示が絶対参照として扱われていますよ、という説明はこれからすんなり絶対参照を覚えてもらうための説明としていいかもしれません。

Excel講師として、ちょっとエキサイティングなExcel入門講座でした。はじめて学ぶ方は純粋な視点でExcelというアプリケーションソフトを体験するので、気づきが素晴らしいですね。