統計検定3級|流し読みレッスン 第123話

統計的な推測 ② 標本平均は確率変数・標本分布

さえちゃん
さえ

ここでは本章でいちばん大切な発想、「標本平均は確率変数」であることと、その分布=標本分布を学ぶよ。

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第123話

統計的な推測 ② 標本平均は確率変数・標本分布

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統計検定3級|流し読みレッスン 第123話

統計的な推測 ② 標本平均は確率変数・標本分布

前回、母集団パラメータと標本統計量の違いを学びました。

ここから、本章でもっとも大切な発想に入ります。

母集団から標本を取り、その標本平均x̄を計算するとします。

この作業を何度も繰り返すと、毎回違う標本平均が出てきます。

例えば日本人男性100人を無作為に選んで、身長の平均を計算します。

今日選んだ100人と、明日選んだ100人で、平均がぴったり同じになることはまずありません。

標本平均は、標本のとり方によって値がバラバラに変わるのです。

身長の標本平均を3回計算した例。169.8cm・170.5cm・170.2cmとばらつき、母平均μ≒170.17cm付近に散らばる165175μ≒170.17(身長の標本平均 x̄(cm))

3回標本を取った例です。x̄はそのたびに違う値になっていますね。

標本のとり方によって値が変わる…これは「確率変数」そのものですね。

標本平均x̄は、確率変数です。標本のとり方によって値が確率的に変動するからです。

【記憶タイム】
標本平均は確率変数
標本のとり方によって値が確率的に変動するため、標本平均x̄は確率変数として扱う
✍ 紙に3回書いてみよう
さえ

「計算した平均が確率変数?」って最初は不思議だよね。標本の取り方が無作為だからこそ、結果も確率的に変わるんだよ。

標本平均が確率変数なら、当然その確率分布を考えたくなります。

これが「標本分布」です。

標本分布とは、標本統計量(標本平均や標本比率など)の確率分布のことです。

標本平均x̄の標本分布を表す左右対称の釣鐘型の曲線。中心が母平均μ
【記憶タイム】
標本分布
(ひょうほんぶんぷ)
標本統計量(標本平均・標本比率など)の確率分布のこと
✍ 紙に3回書いてみよう

標本平均なら「標本平均の標本分布」、標本比率なら「標本比率の標本分布」と呼びます。

標本ごとに変わる統計量を、確率変数として捉えた、その分布…これが標本分布の意味です。

では、なぜ標本分布が大切なのでしょうか。

それは、母集団の真の値からどれくらいズレる可能性があるか、確率で捉えられるからです。

「100人の標本平均が170.5cm」だけでは、母平均がどれくらいズレているかわかりません。

でも標本分布のばらつきの幅がわかれば、「だいたいこの範囲にあるだろう」と誤差を含んだ推定ができます。

これが次回の「区間推定」、そしてその後の「仮説検定」の土台になります。

さえ

標本平均が確率変数で、その分布が標本分布。ここがピンと来れば、この先がぐっと楽になるよ!

次回は、標本平均・標本比率の標本分布の性質を、数式とともに見ていきます。