統計検定3級|流し読みレッスン 第111話

統計的問題解決 ② いちばん難しい「P」・目的と目標

さえちゃん
さえ

ここでは、PPDACの中でいちばん難しいと言われる「P」と、「目的」と「目標」の違いを学ぶよ。

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第111話

統計的問題解決 ② いちばん難しい「P」・目的と目標

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統計検定3級|流し読みレッスン 第111話

統計的問題解決 ② いちばん難しい「P」・目的と目標

前回、PPDACサイクルの全体像を学びました。

今回は、その中でも「いちばん難しい段階」を掘り下げます。

PPDACサイクルの中でも、最初のP(Problem)がいちばん難しいと言われます。

「問題を明確化しましょう」と言うのは簡単ですが、実は基準がありません。

「どこまで明確化すればいいのか」に、明確な正解が無いのです。

例えば「売上を上げたい」という願いから出発したとします。

レベル1「売上を上げたい」→レベル2「来店客数を増やしたい」。

レベル3「平日の来店客数を」→レベル4「平日午後の20〜30代女性の」。

深く掘り下げるほど明確になりますが、深すぎると視野が狭くなります。

逆に浅すぎると、分析の方向が定まらず答えが出ません。

適切な深さを見極めるのが、ベテランの腕の見せどころです。

もうひとつの難しさは、最初に立てた問題自体が間違っていることがある点です。

分析を進めるうちに、問題設定自体を見直す必要が出てくることも珍しくありません。

さえ

「これでいいのかな?」って迷うのが普通!ベテランでも問題設定で悩むんだよ!

問題の明確化と並んで大切なのが、「目的」と「目標」の区別です。

ここを間違えると、頑張っているのに望む結果にたどり着けません。

【記憶タイム】
目的
最終的に達成したいこと。本当に手に入れたい状態
✍ 紙に3回書いてみよう
【記憶タイム】
目標
目的に近づくための中間ゴール。目的を達成するための手段
✍ 紙に3回書いてみよう

目的は1つでも、目標は複数あることが多いです。

目標は手段なので、状況に応じて変えてもいいものです。

一方、目的を変えてしまうと、何のために頑張っているのか分からなくなります。

統計検定3級で例えましょう。みなさんが本当に手に入れたいのは何でしょうか?

「データを使って判断できる力」。これが目的です。

では「3級に合格すること」はどうでしょう?これは目的ではなく目標です。

3級はデータ分析の基礎を学ぶための、優れたチェックポイントなのです。

ところが「3級合格」自体を目的にしてしまうと、おかしなことが起こります。

過去問を解くだけの作業になり、合格しても業務で使えない、という事態です。

さえ

3級の勉強って、目的じゃなくて目標!本当に欲しいのは「データで判断できる力」だよね!

ダッシュボード開発の例もあります。目的は「意思決定を加速すること」でした。

目標は「ダッシュボードを構築すること」。でも完成後、誰も見なくなりました。

目標を達成した瞬間に、目的を見失いやすい。これは人間の性質に近いものです。

次回は、この揺らぎとどう向き合うか、そしてシリーズのまとめを学びます。