前回は、系統抽出・層別抽出・多段抽出・集落抽出の4つを学びました。
今回は、これらが実際の現場でどう使い分けられているかを見ていきます。
新聞社やテレビ局が行う世論調査では、層別抽出と多段抽出を組み合わせることが多いです。
地域別に層を分け、各層から無作為に電話番号や住所を選びます。
「地域に偏らない」と「母集団リスト不要」を、同時に実現できるわけです。
工場での製品検査では、系統抽出がよく使われます。
1時間に1個抜き取る、100個ごとに1個チェックする、という具合です。
ライン上の流れに沿って実施しやすいのが、系統抽出の強みです。
新商品のテスト販売では、集落抽出が使われることがあります。
特定の地域だけで先行販売してデータを取り、全国展開の判断材料にします。
集落ごと丸ごと調べる、という発想ですね。
さえ現場では目的や予算に合わせて、いろんな抽出法を組み合わせて使っているんだね!
3級の試験で問われるのは「無作為抽出とは何か」「なぜ無作為が大切か」です。
抽出法の名前を全部覚える必要はありません。
選択肢で迷ったら「ランダムに(無作為に)選ぶ」と書かれたものを選べば、だいたい正解です。
さえ試験のコツをこっそり!細かい名前より「無作為に選ぶ」という発想を押さえておこうね。
さて、ここまでで第8章「データの収集:実験・観察・調査」が完了です!
第8章は、統計的問題解決のPPDACサイクルから始まりました。
続いて実験研究と観察研究、処理群と対照群、フィッシャーの三原則を学びました。
全数調査と標本調査、標本誤差やバイアスという落とし穴も見ました。
そして今回、単純無作為抽出を中心に、5つの抽出法をまとめました。
第8章の核心は「分析の前に、データの集め方が決定的に重要」ということでした。
どんなに高度な分析手法を使っても、もとのデータが偏っていたら正しい結論に届きません。
腐った食材を最高の調理技術で料理しても、おいしくならないのと同じですね。
「サンプル数より、選び方」。この鉄則を心に刻んでおいてください。
さえCHAPTER 8 完了、本当にお疲れさま!データ分析の土台となる大事なパートを学びきったね。
第1章〜第8章で、記述統計から回帰分析、確率の手前まで駆け抜けてきました。
次の第9章は、いよいよ最終章「統計的な推測」です。
さえいよいよ最終章!ここまで積み上げてきたことが、そのまま次の理解につながっていくよ。一緒に頑張ろうね!
