統計検定3級|流し読みレッスン 第120話

無作為抽出法 ② 実務で使われるほかの抽出法

さえちゃん
さえ

系統抽出・層別抽出・多段抽出・集落抽出、実務でよく使われる4つの抽出法をまとめて学ぶよ。

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第120話

無作為抽出法 ② 実務で使われるほかの抽出法

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統計検定3級|流し読みレッスン 第120話

無作為抽出法 ② 実務で使われるほかの抽出法

前回は、3級の中心となる単純無作為抽出法を学びました。

今回は、実務でよく使われるほかの4つの抽出法を紹介します。

3級の出題範囲を少し超えますが、統計の世界がぐっと立体的に見えてきます。

1つ目は、系統抽出法(けいとうちゅうしゅつほう)です。

最初の1人だけランダムに選び、あとは一定間隔で機械的に選ぶ方法です。

等間隔抽出法とも呼ばれます。

1,000人から100人を選ぶ例で見てみましょう。抽出間隔は1,000÷100=10です。

1〜10からランダムに3を選び、10おきに13、23、33、43…と選んでいく系統抽出のイメージ図050313233343最初はここからランダムに1つ(通し番号)

まず1〜10の中からランダムに1つ選びます。ここでは3としましょう。

あとは3、13、23、33、43…と10おきに選んでいけば、100人そろいます。

【記憶タイム】
系統抽出法
(けいとうちゅうしゅつほう)
最初の1人だけランダムに選び、あとは一定間隔で機械的に選ぶ方法
✍ 紙に3回書いてみよう

メリットは実施が簡単で、母集団リスト全体に均等に標本が散らばること。

注意点は、母集団に周期的なパターンがあると、抽出間隔と重なって偏りが出ることです。

さえ

系統抽出は「最初だけランダム、あとは規則的」っていう発想がおもしろいよね!

2つ目は、層別抽出法(そうべつちゅうしゅつほう)です。

母集団をいくつかのグループ(層)に分けて、それぞれの層から無作為抽出する方法です。

性別・年代・地域など、意味のある基準でグループ分けをします。

【記憶タイム】
層別抽出法
(そうべつちゅうしゅつほう)
母集団をいくつかの層に分け、それぞれの層から無作為抽出する方法
✍ 紙に3回書いてみよう

全国民1億人から1,000人を選ぶ世論調査なら、まず地域別に層分けします。

そして各地域の人口比に応じて、それぞれの層から無作為抽出します。

関東が人口の3割なら300人、北海道が4%なら40人、という具合です。

少数派の声も確実に反映できるのが、層別抽出法の強みです。

3つ目は、多段抽出法(ただんちゅうしゅつほう)です。

母集団を段階的にしぼり込みながら無作為抽出する方法です。

【記憶タイム】
多段抽出法
(ただんちゅうしゅつほう)
大きな単位から小さな単位へ、段階的にしぼり込みながら無作為抽出する方法
✍ 紙に3回書いてみよう

全国の小学6年生の学力調査なら、まず市区町村を100か所無作為抽出。

次にその中から小学校を3校ずつ、さらにクラスを1つずつ無作為抽出します。

母集団全員のリストがなくても調査できるのが、多段抽出法の強みです。

4つ目は、集落抽出法(しゅうらくちゅうしゅつほう)、クラスター抽出法とも呼ばれます。

母集団を小さな集落に分け、いくつかの集落を無作為抽出し、その全員を調査する方法です。

【記憶タイム】
集落抽出法
(しゅうらくちゅうしゅつほう)
母集団を集落に分け、選ばれた集落は全員を調査する方法(クラスター抽出法とも)
✍ 紙に3回書いてみよう

市内の小学校から5校を無作為抽出し、その5校の全児童を調査する、という具合です。

実地調査の範囲を絞れるので、コストと時間を大きく節約できます。

ただし同じ集落内は似た人が多く、無作為性が下がる傾向があります。

さえ

名前がいろいろ出てきたけど、3級では「単純無作為抽出」さえ押さえればOK!ほかは雰囲気をつかもう。

次回は、これら5つの抽出法の使い分けと、第8章全体のまとめをします。