統計検定3級|流し読みレッスン 第114話

実験研究と観察研究 ② プラセボとフィッシャーの三原則

さえちゃん
さえ

ここでは、比較を厳密にする「プラセボ」と、実験を信頼できるものにする「フィッシャーの三原則」を学ぶよ。

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第114話

実験研究と観察研究 ② プラセボとフィッシャーの三原則

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統計検定3級|流し読みレッスン 第114話

実験研究と観察研究 ② プラセボとフィッシャーの三原則

前回は、実験研究の基本セットアップ「処理群」と「対照群」を学びました。

ここでは、比較をさらに厳密にする工夫「プラセボ」を紹介します。

プラセボとは、有効成分を含まない、見た目だけ薬と同じもの、いわゆる偽薬のことです。

色・形・味・大きさは本物と区別がつかないように作られています。中身は薬理効果のない物質です。

【記憶タイム】
プラセボ
有効成分を含まない、見た目だけ本物の薬と同じもの(偽薬)
✍ 紙に3回書いてみよう

なぜ、わざわざ偽薬を作るのでしょうか。

「薬を飲んでいるという気持ち」だけでも症状が改善することがあるからです。プラセボ効果と呼びます。

本物の新薬を処理群に、何も投与しない人を対照群にして比較したとします。

処理群のほうが改善しても、薬の効果か、心理的な安心感による改善かが区別できません。

そこで対照群には、見分けがつかないプラセボを投与します。

処理群は「薬の効果+心理的効果」、対照群は「心理的効果のみ」になります。

両者の差を比較すれば、純粋な薬の効果だけを取り出せるわけです。

さらに厳密にする工夫が、二重盲検法です。

患者だけでなく、投与する医師にも、本物かプラセボか知らせない方法です。

医師が「これは本物」と知っていると、患者への接し方に無意識のバイアスが入ってしまうからです。

【記憶タイム】
二重盲検法
(にじゅうもうけんほう)
患者にも医師にも、本物かプラセボかを知らせない方法
✍ 紙に3回書いてみよう
さえ

「気持ちの効果」と「実際の効果」を切り分けるなんて、人間の心の影響まで考えてて奥深いよね!

続いて、実験研究を信頼できるものにする「フィッシャーの三原則」を見ていきます。

提唱者は、回帰分析の歴史にも登場した統計学者ロナルド・A・フィッシャーです。

農業実験の現場で確立した、3つの原則が知られています。

1つ目は局所管理です。実験条件のうち、本来興味のない条件をそろえることです。

例えば肥料の効果を調べるなら、土壌や日当たり、水やりの量を揃えます。

【記憶タイム】
局所管理
(きょくしょかんり)
調べたい条件以外をそろえ、ばらつきの原因を減らすこと
✍ 紙に3回書いてみよう

2つ目は無作為化です。サンプルをどのグループに入れるか、ランダムに決めることです。

症状が軽い人を処理群、重い人を対照群と分けたら、結果は最初から偏ってしまいます。

【記憶タイム】
無作為化
(むさくいか)
くじ引きなどで偏りなくサンプルをグループに割り当てること
✍ 紙に3回書いてみよう

3つ目は繰り返しです。同じ条件での実験を、複数回や複数のサンプルで行うことです。

1回だけの実験では偶然の影響を排除できません。繰り返すことで結果の信頼度が高まります。

【記憶タイム】
繰り返し
(くりかえし)
同じ条件で複数回行い、偶然による誤差を減らすこと
✍ 紙に3回書いてみよう
【記憶タイム】
フィッシャーの三原則
局所管理・無作為化・繰り返しの3つで、信頼できる実験を作る原則
✍ 紙に3回書いてみよう
さえ

5-3で出てきたフィッシャー、ここでも登場!100年前のアイデアが今も全分野で使われてるんだよ!

次回は、実験研究と観察研究の使い分けと、このシリーズのまとめを学びます。