統計検定3級|流し読みレッスン 第113話

実験研究と観察研究 ① 2つのアプローチと処理群・対照群

さえちゃん
さえ

ここでは、データの集め方の2大アプローチと、実験で必ず出てくる「処理群」「対照群」を学ぶよ。

文字が少しずつ流れてくるから、クリック(タップ)かEnter、→キーで読み進めてね。←キーを押せば、一つ前まで戻れるよ。途中の【記憶タイム】では、紙とペンで用語を書いてみよう! Escキー(または「中断」ボタン)で、いつでも手を止められるよ。

予想学習時間:約3

Enter キーでも開始できます

第113話

実験研究と観察研究 ① 2つのアプローチと処理群・対照群

0 / 28
速さ
統計検定3級|流し読みレッスン 第113話

実験研究と観察研究 ① 2つのアプローチと処理群・対照群

前回はPPDACサイクルと「目的と目標」の話でした。今回からデータの集め方を具体的に見ていきます。

データを集める方法は、大きく分けて実験研究と観察研究の2つがあります。

両者の違いは「研究者が条件を操作するかどうか」にあります。

まず実験研究から見ていきましょう。

実験研究は、研究者が能動的に条件を操作してデータを取る研究です。

「ある条件を加えると、結果がどう変わるか」を確かめるのが目的です。

新薬を投与すると症状はどう変わるか、肥料の量を変えると収穫量はどう変わるか、などが例です。

原因を意図的に作り出して結果を観測できるので、因果関係に近づきやすいのが特徴です。

【記憶タイム】
実験研究
研究者が能動的に条件を操作してデータを取る研究
✍ 紙に3回書いてみよう

次は観察研究です。

観察研究は、研究者が条件を操作せず、自然のままの状態を観測する研究です。

喫煙者と非喫煙者で肺がんの発症率に違いがあるか、などが例です。

倫理的に介入できない場合や、すでに起きているデータを使う場合に有効です。

【記憶タイム】
観察研究
研究者は観察するだけで、条件を操作しない研究
✍ 紙に3回書いてみよう
さえ

「条件を操作するか、観察するだけか」!これがデータの集め方の最初の分かれ道だよ!

因果関係を特定したいなら実験研究が強いですが、倫理やコストの面で観察研究を選ぶ場面も多いです。

ここからは、実験研究で必ず登場する基本セットアップを見ていきます。

実験で大切なキーワードが、処理群と対照群です。

処理群は、試したい条件を与えるグループです。例えば新薬を投与する人たちです。

対照群は、その条件を与えないグループです。例えば新薬を投与しない人たちです。

【記憶タイム】
処理群
(しょりぐん)
試したい条件を与えるグループ
✍ 紙に3回書いてみよう
【記憶タイム】
対照群
(たいしょうぐん)
その条件を与えないグループ
✍ 紙に3回書いてみよう

この2つを比較することで「条件を与えたことによる差」がわかります。

処理群だけを見ても、結果が新薬のおかげか、もともとそうだったのかは区別できません。

風邪薬の効果を確かめるなら、処理群50人に投与、対照群50人には投与せず、1週間後に比較します。

処理群のほうが明らかに改善していれば、新薬に効果がある可能性が高いと言えます。

さえ

比較対象がないと、効果があったのかどうか判断できないんだよね。対照群って大事!

次回は、比較をさらに厳密にする「プラセボ」という工夫を学びます。