統計検定3級|流し読みレッスン 第116話

全数調査と標本調査 ① 母集団と標本・全数調査

さえちゃん
さえ

この話では、統計の基本用語「母集団」と「標本」、そして「全数調査」を学ぶよ。国勢調査を例に見ていこうね。

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第116話

全数調査と標本調査 ① 母集団と標本・全数調査

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統計検定3級|流し読みレッスン 第116話

全数調査と標本調査 ① 母集団と標本・全数調査

統計を使った調査には、大きく分けて「全数調査」と「標本調査」という2つのやり方があります。

この2つを理解するために、まず「母集団」と「標本」という基本用語を押さえておきましょう。

母集団とは、調査で知りたい対象の「全部」のことです。

「日本の有権者全員」や「ある工場で作られた全製品」が、母集団の例にあたります。

【記憶タイム】
母集団
(ぼしゅうだん)
調査対象となる「全部」の集まりのこと
✍ 紙に3回書いてみよう

標本とは、母集団から取り出した「一部」のことです。サンプルとも呼ばれます。

有権者全員が母集団なら、無作為に選んだ2,000人が標本、というイメージです。

【記憶タイム】
標本
(ひょうほん)
母集団から取り出した一部。サンプルとも呼ばれる
✍ 紙に3回書いてみよう
さえ

「全部」が母集団、「一部」が標本。このセットは統計の基本のキだから、しっかり覚えてね!

母集団のすべてを調べる調査を「全数調査」、一部だけを調べる調査を「標本調査」と呼びます。

まずは「全数調査」から見ていきましょう。

全数調査とは、母集団のすべてを一人残らず・一個残らず、漏れなく調べる調査のことです。

【記憶タイム】
全数調査
(ぜんすうちょうさ)
母集団のすべてを漏れなく調べる調査
✍ 紙に3回書いてみよう

これができれば、それ以上ない正確な情報が得られます。

日本でいちばん有名な全数調査といえば「国勢調査」です。

5年に1度、日本に住むすべての人と世帯を対象に行われる、国でもっとも重要な統計調査です。

1920年から続いていて、人口・世帯・職業・居住状況などを把握するために実施されています。

結果は地方交付税の配分や選挙区の区割り、行政サービスの計画など、社会のあらゆる場面で使われます。

全数調査は、理屈の上では完璧です。しかし、現実には大きな課題があります。

「調べる対象が多すぎてコストが見合わない」「そもそも全員に到達できない」という問題です。

さえ

「みんな調べれば完璧」って思いがちだけど、「みんな」を本当に集めるのは、実はすごく大変なんだよ!

全数調査は、コストが高く実施頻度が低いという弱点があります。データ取得までも時間がかかります。

一方で、正確性は原理的に完璧という強みもあります。悉皆性が必須の調査や法定調査に向いています。

「全員を調べればいい」。理屈ではそのとおりですが、現実はそう単純ではありません。

さえ

実はこの国勢調査、最近の調査ではある「意外な事実」が分かっているんだよ。次回のお楽しみ!

次回は、2020年の国勢調査を例に、全数調査の「現実」を具体的に見ていきます。