統計検定3級|流し読みレッスン 第101話

期待値と分散 ② 分散と標準偏差

さえちゃん
さえ

ここでは、確率変数の「ばらつき」を表す分散と標準偏差を学ぶよ。分散を求める便利な公式も紹介するね。

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第101話

期待値と分散 ② 分散と標準偏差

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統計検定3級|流し読みレッスン 第101話

期待値と分散 ② 分散と標準偏差

前回、確率変数の期待値を学びました。今回は「ばらつき」を表す分散標準偏差です。

分散V(X)は、「Xと期待値E(X)の差の2乗」の期待値として定義されます。

式で書くと V(X)=E[(X−E(X))²] です。

実際の計算式は V(X)=(x₁−E(X))²×p₁+(x₂−E(X))²×p₂+… となります。

「中心からのズレの2乗」を、確率を重みにして平均する。これが分散です。

【記憶タイム】
分散
(ぶんさん)
確率変数が期待値からどれだけばらつくかを表す値。V(X)と書く
✍ 紙に3回書いてみよう

公平なサイコロで計算してみましょう。E(X)=3.5でしたね。

V(X)=(1−3.5)²×(1/6)+(2−3.5)²×(1/6)+(3−3.5)²×(1/6)

 +(4−3.5)²×(1/6)+(5−3.5)²×(1/6)+(6−3.5)²×(1/6)

=(6.25+2.25+0.25+0.25+2.25+6.25)×(1/6)=17.5×(1/6)

=35/12≒2.92。これがサイコロの分散です。

さえ

2.92は「目²」で2乗の単位。直感的にはピンとこないよね。

そこで登場するのが標準偏差です。分散の平方根を取ります。

標準偏差σ(X)=√V(X)。分散は元の単位の2乗なので、平方根で元に戻します。

【記憶タイム】
標準偏差
(ひょうじゅんへんさ)
分散の平方根。σ(X)と書き、元の単位に戻ったばらつきの大きさ
✍ 紙に3回書いてみよう

サイコロの標準偏差はσ(X)=√(35/12)≒1.71です。

「サイコロを振ると、平均3.5から±1.71くらいズレる」という意味になります。

期待値3.5を中心に、標準偏差1.71分の範囲を示した数直線07E(X)=3.5±1.71の範囲(サイコロの目)
さえ

60回振って1〜6が10回ずつピッタリ出るなんて、まず起きないもんね!

分散には、もう1つ計算しやすい便利な公式があります。

V(X)=E(X²)−(E(X))²。「Xの2乗の期待値」から「Xの期待値の2乗」を引きます。

サイコロで確かめましょう。E(X²)=1²×(1/6)+2²×(1/6)+…+6²×(1/6)

=(1+4+9+16+25+36)×(1/6)=91×(1/6)≒15.17

(E(X))²=3.5²=12.25なので、V(X)=15.17−12.25≒2.92

定義通りの計算と一致しました。この公式のほうが計算はラクです。

ここで練習問題です。赤玉6個・黄色玉8個・緑玉6個、合計20個の袋があります。

赤玉1点・黄色玉2点・緑玉3点として、得点XはP(1)=0.3、P(2)=0.4、P(3)=0.3。

赤玉・黄色玉・緑玉の得点の確率分布。中央の2点が最も高い山型0.31点(赤)0.42点(黄)0.33点(緑)(確率)(得点)

E(X)=1×0.3+2×0.4+3×0.3=0.3+0.8+0.9=2.0と求まります。

E(X²)=1×0.3+4×0.4+9×0.3=0.3+1.6+2.7=4.6

V(X)=E(X²)−(E(X))²=4.6−4.0=0.6

標準偏差はσ(X)=√0.6≒0.77です。

さえ

試験では「分散を聞かれたのに標準偏差を書く」ミスが本当に多いの!

さえ

答える直前に「聞かれているのは分散?標準偏差?」と指さし確認してね!

分散は期待値からのばらつきの2乗の期待値、標準偏差はその平方根。整理できましたね。

次回は、確率変数をaX+bの形に変換したときの性質を学びます。