統計検定3級|流し読みレッスン 第100話

期待値と分散 ① 確率変数の期待値

さえちゃん
さえ

ここでは、確率変数の「中心」を表す期待値を学ぶよ。サイコロの目の平均が、なぜ3.5に落ち着くのか一緒に見ていこうね。

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第100話

期待値と分散 ① 確率変数の期待値

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統計検定3級|流し読みレッスン 第100話

期待値と分散 ① 確率変数の期待値

前回は、確率変数と確率分布の考え方を学びました。今回は、その「中心」を測る期待値を学びます。

サイコロを1回振って出た目を、確率変数Xとします。

Xは1〜6のどれかで、それぞれの確率は6分の1です。

サイコロを何度も振って、出た目の平均を取るとどうなるでしょうか。

直感的には「真ん中あたりの値」に落ち着きそうですね。

実際に計算すると、(1+2+3+4+5+6)÷6=21÷6=3.5になります。

この3.5が、サイコロの期待値です。

【記憶タイム】
期待値
(きたいち)
確率変数を長く繰り返したときに収束していく平均値
✍ 紙に3回書いてみよう

期待値は、Xの取りうる値に確率をかけて、すべて足し合わせて求めます。

式で書くと E(X)=x₁p₁+x₂p₂+…+xₙpₙ です。

これは「値×確率」の合計。確率を重みにした平均、いわば「重み付き平均」です。

サイコロの場合、確率がすべて等しいので、単純な平均と同じ結果になります。

1から6の目を数直線上に置き、重心3.5に印をつけた図07E(X)=3.5(サイコロの目)

期待値は、確率分布の「重心」とイメージするとわかりやすいです。

さえ

確率を「重さ」だと思ってみて!棒グラフ全体のバランスが取れる点が期待値だよ。

実際に式へ当てはめて計算してみましょう。

E(X)=1×(1/6)+2×(1/6)+3×(1/6)+4×(1/6)+5×(1/6)+6×(1/6)

=(1+2+3+4+5+6)×(1/6)=21×(1/6)=3.5

では、確率が等しくない場合はどうなるでしょうか。

「1の目が出やすい」不公平なサイコロを考えてみます。

1の確率は1/2、2〜6の確率はそれぞれ1/10とします。

E(X)=1×(1/2)+2×(1/10)+3×(1/10)+4×(1/10)+5×(1/10)+6×(1/10)

1の目だけ確率0.5と高い、偏ったサイコロの確率分布0.510.120.130.140.150.16(確率)(目)

=0.5+0.2+0.3+0.4+0.5+0.6=2.5

公平なら3.5だった期待値が、不公平サイコロでは2.5まで小さくなりました。

さえ

確率の重さがあるほうに、重心が引っ張られるんだね!

【記憶タイム】
重み付き平均
(おもみつきへいきん)
確率を重みとして値を平均する考え方。期待値の別名
✍ 紙に3回書いてみよう

期待値は、確率変数の「中心」を表す値。「長く繰り返したときの平均」と考えても構いません。

さえ

期待値のイメージ、つかめたかな?次は「ばらつき」を表す分散と標準偏差を学ぶよ!

次回は、確率変数の分散と標準偏差を学びます。