統計検定3級|流し読みレッスン 第82話

事象と確率の練習問題 ② 余事象と加法定理

さえちゃん
さえ

ここでは、余事象をフル活用する問題と、加法定理を使う問題、あわせて4問を解いていくよ。

文字が少しずつ流れてくるから、クリック(タップ)かEnter、→キーで読み進めてね。←キーを押せば、一つ前まで戻れるよ。途中の【記憶タイム】では、紙とペンで用語を書いてみよう! Escキー(または「中断」ボタン)で、いつでも手を止められるよ。

予想学習時間:約3

Enter キーでも開始できます

第82話

事象と確率の練習問題 ② 余事象と加法定理

0 / 32
速さ
統計検定3級|流し読みレッスン 第82話

事象と確率の練習問題 ② 余事象と加法定理

前回は余事象と古典的確率の基本を確認しました。今回は、その余事象をフル活用する問題からです。

さえ

「少なくとも」を見たら、まず余事象を疑う。前回のコツ、覚えてるかな?

【問題6】サイコロを3回投げるとき、1の目が少なくとも1回出る確率を求めてください。

さえ

「1回」「2回」「3回」って場合分けすると大変だよ。ラクな方法、思い出せる?

直接数えるのは大変なので、余事象「1が1回も出ない」を使います。

「1が1回も出ない」は、3回とも1以外が出るということです。

サイコロ1回で1以外が出る確率は5/6。3回連続なので、(5/6)×(5/6)×(5/6)=125/216です。

求める確率は、1から余事象を引いて、1-125/216=91/216になります。

【問題7】3人の誕生日が、少なくとも2人は同じ月になる確率を求めてください(年は考えません)。

さえ

これも「少なくとも」だね!余事象は「3人とも違う月」だよ。

全事象は12×12×12=1,728通り。3人それぞれ12通りの月に生まれるからです。

「3人とも違う月」は12×11×10=1,320通り。1人目12通り、2人目は1人目と違う11通り、3人目は残り10通りです。

P(3人とも違う月)=1,320÷1,728=55/72になります。

求める確率は、1-55/72=17/72(約0.236)です。

23人まで増やすと50%を超える「誕生日のパラドックス」という有名な問題の縮小版です。

【記憶タイム】
誕生日のパラドックス
(たんじょうびのパラドックス)
少人数でも同じ誕生日の人がいる確率は意外と高いという現象
✍ 紙に3回書いてみよう

続いて加法定理の問題です。事象が重なるとき、和事象の確率をどう計算するか見ていきます。

A、Bが重なる(排反でない)とき、P(A∪B)=P(A)+P(B)-P(A∩B)で計算します。

【記憶タイム】
加法定理
(かほうていり)
P(A∪B)=P(A)+P(B)-P(A∩B)。重なりを1回だけ引く
✍ 紙に3回書いてみよう

【問題8】52枚のトランプから1枚引くとき、「ハートまたは絵札」である確率を求めてください。

さえ

ハートと絵札、両方に当てはまるカードがあるのがポイントだよ!

事象A=ハート(13枚)、事象B=絵札(J,Q,Kが4スート×3枚=12枚)とします。

A∩B=ハートの絵札3枚。P(A)=13/52、P(B)=12/52、P(A∩B)=3/52です。

加法定理より、P(A∪B)=13/52+12/52-3/52=22/52=11/26になります。

ハートのJ・Q・Kが両方に重なっているので、3枚分を1回だけ引くのがポイントです。

【問題9】数学好き18人、英語好き15人、両方好き10人の30人クラスから1人選ぶとき、数学または英語が好きな確率は?

さえ

これも加法定理の出番。両方好きな10人を、1回だけ引くんだったね!

P(A)=18/30、P(B)=15/30、P(A∩B)=10/30として、加法定理を使います。

P(A∪B)=18/30+15/30-10/30=23/30になります。

検算すると、数学だけ8人+英語だけ5人+両方10人=23人。30人中23人で一致します。

さえ

「重なりを引く」感覚、つかめてきたかな?次はもう少し応用の問題に挑戦するよ!

次回は、応用問題とこの練習問題シリーズの振り返りに進みます。