統計検定3級|流し読みレッスン 第80話

事象と確率 ④ 定義の比較と基本的な性質

さえちゃん
さえ

ここでは、3つの確率の定義を比較して、余事象の公式と加法定理という基本的な性質を学ぶよ。この話で完結!

文字が少しずつ流れてくるから、クリック(タップ)かEnter、→キーで読み進めてね。←キーを押せば、一つ前まで戻れるよ。途中の【記憶タイム】では、紙とペンで用語を書いてみよう! Escキー(または「中断」ボタン)で、いつでも手を止められるよ。

予想学習時間:約3

Enter キーでも開始できます

第80話

事象と確率 ④ 定義の比較と基本的な性質

0 / 30
速さ
統計検定3級|流し読みレッスン 第80話

事象と確率 ④ 定義の比較と基本的な性質

前回、確率の3つの定義(古典的・頻度・公理的)を学びました。

今回は、3つの定義を比較し、確率の基本的な性質を整理します。

さえ

このシリーズもいよいよ最終回!ラストまで駆け抜けよう!

まず3つの定義を並べてみましょう。

古典的確率は「場合の数を数える」方法。サイコロやくじが得意です。

頻度確率は「多数回の試行から相対頻度」を求める方法。打率や事故率が得意です。

公理的確率は「公理(ルール)から導く」方法。あらゆる場面に対応できます。

実務や試験では、場面に応じてこの3つを使い分けるのが現実的です。

ここからは、確率が満たす基本的な性質を見ていきます。

性質1「確率は0以上1以下」。P(A)は必ず0≦P(A)≦1の範囲に収まります。

「確率が1.5」「確率が−0.2」のような値は、絶対に出てきません。

性質2「余事象の確率」。P(A^c)=1−P(A)という公式です。

AとA^cを合わせると全事象になるので、この関係が成り立ちます。

【記憶タイム】
余事象の公式
P(A^c)=1−P(A)。Aが起こらない確率は1からP(A)を引けば求まる
✍ 紙に3回書いてみよう

「Aが起こる確率」より「Aが起こらない確率」の方が計算しやすい場面で使う技です。

性質3「和事象の確率」。P(A∪B)=P(A)+P(B)−P(A∩B)という公式です。

これは「確率の加法定理」と呼ばれます。

【記憶タイム】
加法定理
(かほうていり)
P(A∪B)=P(A)+P(B)−P(A∩B)。重なり部分を1回引く公式
✍ 紙に3回書いてみよう

AとBが重なる場合、単純に足すと重なり部分を2回数えてしまうからです。

サイコロでA=偶数(2,4,6)、B=5以上(5,6)とすると、A∩B=1/6です。

P(A∪B)=1/2+1/3−1/6=4/6=2/3。A∪B={2,4,5,6}の4個と一致します。

もしAとBが排反なら、A∩B=∅なのでP(A∩B)=0。単純にP(A)+P(B)で計算できます。

さえ

「排反なら足すだけ、重なるなら引く」。この感覚を持っておこうね!

ここまでのシリーズをまとめましょう。

試行は結果がいくつか考えられる行為。事象は試行の結果として起こる事柄でした。

事象の用語は、根元事象・全事象・和事象・積事象・余事象・排反・空事象でした。

確率の定義は、古典的確率・頻度確率・公理的確率の3つでした。

加法定理と余事象の公式、この2つの計算テクニックも押さえておきましょう。

さえ

事象と確率、完走だよ!長かったけど、これで確率の世界の住人だね!

次は『事象と確率の練習問題』です。ここで学んだ知識を、実際に使ってみましょう。