統計検定3級|流し読みレッスン 第85話

事象と試行の独立性 ② 「独立」と「排反」・試行の独立性

さえちゃん
さえ

ここでは「独立」と「排反」の違い、そして復元抽出・非復元抽出による試行の独立性を学ぶよ。

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第85話

事象と試行の独立性 ② 「独立」と「排反」・試行の独立性

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統計検定3級|流し読みレッスン 第85話

事象と試行の独立性 ② 「独立」と「排反」・試行の独立性

前回は「独立」の意味と、乗法定理P(A∩B)=P(A)×P(B)を学びました。

今回はまず、「独立」と「排反」という、混同しやすい2つの概念を整理します。

排反とは、2つの事象が同時には起こらない関係でした。式ではA∩B=∅、つまりP(A∩B)=0です。

一方、独立は「互いの確率に影響しない」関係で、式はP(A∩B)=P(A)×P(B)でした。

意味も式もまったく違います。「独立」と「排反」は別物だと覚えてください。

サイコロを1回振り、A=「偶数」、B=「奇数」とします。同時には起こらないので排反です。

では独立でしょうか。P(A)=1/2、P(B)=1/2なので、P(A)×P(B)=1/4です。

実際のP(A∩B)は0(偶数と奇数は同時に出ない)。1/4≠0なので、独立ではありません。

つまりこの例は「排反ではあるが、独立ではない」典型的なパターンです。

実は、排反な事象はほとんどの場合、独立にはなりません。

排反ならP(A∩B)=0、独立ならP(A∩B)=P(A)×P(B)。両方成り立つにはどちらかが0の確率でなければなりません。

「Aが起きた」とわかれば「Bは絶対起こらない」という強い情報になるので、独立とはいえないのです。

さえ

「排反だから独立」って早合点しがちだけど、実はほぼ逆の関係なんだよ。試験でよく狙われるよ!

【記憶タイム】
排反と独立の違い
排反=同時に起きない(P(A∩B)=0)/独立=互いに影響しない(P(A∩B)=P(A)P(B))
✍ 紙に3回書いてみよう

ここからは「試行の独立性」を見ていきます。事象だけでなく、試行にも独立という考え方があります。

試行が独立とは、ある試行の結果が、別の試行の結果に影響しない関係のことです。

コインを2回投げる試行は、1回目の結果が2回目に影響しないので独立です。

袋から玉を取り出す場面では、「戻すかどうか」で試行の独立性が変わります。

取り出した玉を戻してから次を引くのが復元抽出です。この場合、試行は独立になります。

【記憶タイム】
復元抽出
(ふくげんちゅうしゅつ)
玉を戻してから次を引く。袋の中身が同じに戻るので試行は独立
✍ 紙に3回書いてみよう

戻さずに次を引くのが非復元抽出です。この場合、試行は独立ではありません。

【記憶タイム】
非復元抽出
(ひふくげんちゅうしゅつ)
玉を戻さずに次を引く。袋の中身が変わるので試行は独立でない
✍ 紙に3回書いてみよう

具体例です。赤玉3個・白玉2個の袋から2回取り出し、両方赤になる確率を求めます。

復元抽出なら、1回目3/5、2回目も3/5(戻すので変わらない)。答えは3/5×3/5=9/25です。

非復元抽出なら、1回目3/5、2回目は2/4=1/2(赤が1個減るため)。答えは3/5×1/2=3/10です。

9/25=0.36、3/10=0.30。「戻すかどうか」だけで確率が変わってしまうのがわかります。

さえ

問題文に「戻して」「戻さずに」と書いてあったら見逃さないでね!復元か非復元かで答えが変わるよ。

同じ試行を繰り返すことを反復試行と呼びます。反復試行は通常、各回が独立であることが前提です。

だからこそ(5/6)³のように、確率をそのまま掛け算できるのです。

次回は、独立性を使った練習問題に取り組み、この単元の総まとめをします。