統計検定3級|流し読みレッスン 第72話

回帰直線に関する歴史 ② ピアソンとフィッシャー

さえちゃん
さえ

ここでは、ゴルトンの発見を受け継いだ、ピアソンとフィッシャーの物語を学ぶよ。

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第72話

回帰直線に関する歴史 ② ピアソンとフィッシャー

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統計検定3級|流し読みレッスン 第72話

回帰直線に関する歴史 ② ピアソンとフィッシャー

前回は、ゴルトンが「平均への回帰」という現象を発見するところまで見ました。

今回は、その発見を受け継いだ2人の研究者、ピアソンとフィッシャーを紹介します。

ゴルトンの発見は素晴らしいものでしたが、彼自身は数学者というより観察と発想の人でした。

それを厳密な数学の枠組みに整理したのが、カール・ピアソンです。

【記憶タイム】
ピアソン
(カール・ピアソン)
ゴルトンの発見を数学的に整備。相関係数・標準偏差を定式化した統計学者
✍ 紙に3回書いてみよう

ピアソンはロンドン大学の数学者で、ゴルトンに強い影響を受けて統計学の道に進みました。

1900年前後、彼はゴルトンが直感で見つけた現象を、数式で表現できる体系に作り直していきます。

ピアソンの代表的な貢献を見てみましょう。

ひとつは「ピアソンの相関係数」。rという記号で関係の強さを−1から+1で表す方法です。

もうひとつは「カイ二乗検定」。統計検定2級・準1級でも頻出の基本ツールです。

「標準偏差」という用語を定着させたのもピアソンです。

統計学の専門誌『Biometrika』を創刊し、統計学を学問として認知させる場もつくりました。

ピアソンの仕事で、ゴルトンの「面白い発見」は誰でも使える普遍的な学術へと進化しました。

1911年、ピアソンはロンドン大学に世界初の統計学の学科を設立し、次世代を育てました。

さえ

相関係数も標準偏差も、実はピアソンが整えてくれた形をそのまま使っているんだね!

3人目に登場するのは、ロナルド・フィッシャー。彼によって統計学は現代の形に到達します。

【記憶タイム】
フィッシャー
(ロナルド・フィッシャー)
実験計画法・分散分析・最尤法を確立。現代統計学の基礎を築いた
✍ 紙に3回書いてみよう

フィッシャーは1919年からロザムステッド農事試験場で働き始めます。

肥料・品種・土壌・天候など、多くの要因が混じったデータをどう分析するかが課題でした。

そこで彼が生み出したのが「分散分析」。グループ間の違いを統計的に判断する手法です。

「最尤法」は、データが一番起こりやすいパラメータを推定する万能の方法です。

「実験計画法」は、ランダム化・反復・ブロック化など、信頼できる実験のための原則です。

「有意水準」、p<0.05という慣習を作ったのもフィッシャーでした。

これらは3級では深く扱いませんが、2級・準1級・1級で中心的なテーマになっていきます。

フィッシャー以降、統計学は「データから科学的な結論を引き出す学問」として確立しました。

さえ

農業・医学・心理学…ジャンルを超えて使える方法をつくったのが、フィッシャーのすごいところだよ!

次は、ゴルトン・ピアソン・フィッシャー、3人のリレーを一つの表にまとめます。