統計検定3級|流し読みレッスン 第69話

最小二乗法 ② なぜ2乗するのか、最小二乗法のルール

さえちゃん
さえ

ここでは、残差を「なぜ2乗するのか」、そして最小二乗法のルールそのものを学ぶよ。

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第69話

最小二乗法 ② なぜ2乗するのか、最小二乗法のルール

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統計検定3級|流し読みレッスン 第69話

最小二乗法 ② なぜ2乗するのか、最小二乗法のルール

最小二乗法という名前のとおり、ここでは残差を「2乗」します。

なぜ、そのまま足したり、絶対値を使ったりしないのでしょうか?

第3章「散らばりの尺度」で考えた、あの問いがここでも登場します。

良い直線を引くと、プラスの残差とマイナスの残差が打ち消し合い、合計はだいたい0になります。

0からは何も生まれません。「良い直線かどうか」を測れなくなってしまうのです。

そこで、残差を2乗します。2乗すればマイナスもすべてプラスになり、合計が0になりません。

2乗するのは「散らばりを面積として捉える」発想。第3章の分散と、まったく同じです。

例えば、点Aの残差が3点、点Bの残差が10点だったとします。

点Aの残差3と点Bの残差10を比べた棒グラフ3点A(残差3)10点B(残差10)(残差の大きさ(点))

残差の大きさそのものでは、点Bのほうが少し大きいだけに見えます。

ところが2乗すると、点Aは3の2乗で9、点Bは10の2乗で100になります。

残差を2乗すると点Aは9、点Bは100になり、差が大きく広がることを示す棒グラフ9点A(残差²=9)100点B(残差²=100)(残差の2乗)

差はなんと11倍。直線から大きく外れた点ほど、ペナルティが強く効くのです。

【記憶タイム】
二乗する2つの理由
①符号を消すため②大きく外れた残差を強くペナルティにするため
✍ 紙に3回書いてみよう

これにより「みんなにそこそこ近い直線」が自然に選ばれる仕組みになります。

1点だけ大きく外れる直線は、その点の残差の2乗で大きく不利になるので選ばれません。

ここまでの話をひとつにまとめましょう。

最小二乗法とは「全データの残差を2乗して、その合計がいちばん小さくなる直線を選ぶ方法」です。

【記憶タイム】
最小二乗法
(さいしょうにじょうほう)
残差の2乗の合計を最小にするように直線を決める方法
✍ 紙に3回書いてみよう

名前そのまま、「最小」「2乗」「法」。2乗の合計を最小にする方法、それが正体です。

手順は3ステップです。①各点の残差を計算する。

②残差を2乗する。

③2乗した値を全部足して、合計がいちばん小さい直線を選ぶ。

直線の傾きを少しずつ変えると、「残差の2乗の合計」も変わっていきます。

傾きをちょうどよく調整すると、合計がいちばん小さくなる1点が必ず見つかります。

そこを厳密に探すには「微分」という数学の道具を使いますが、3級では計算過程を覚える必要はありません。

さえ

難しい数式は置いといて、「残差の2乗の合計を最小にする」ってキーフレーズだけ覚えれば大丈夫!

最小二乗法で回帰式が得られる。試験ではこのキーフレーズを覚えておけば十分です。

さえ

2乗のペナルティ、第3章の分散の話とそっくりだったよね。統計は少しずつつながっていくんだよ!

次回は、この最小二乗法をExcelの関数で一発計算する方法を学びます。