統計検定3級|流し読みレッスン 第68話

最小二乗法 ① いちばんいい直線と残差

さえちゃん
さえ

ここでは、回帰係数「8」がどうやって決まるのか、その基準になる「残差」を学ぶよ。

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第68話

最小二乗法 ① いちばんいい直線と残差

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統計検定3級|流し読みレッスン 第68話

最小二乗法 ① いちばんいい直線と残差

前回、散布図に1本の直線を引く「回帰分析」の考え方を学びました。

でも、素朴な疑問が浮かびます。その直線は、どうやって決まるのでしょう?

散布図の点に対して、直線の引き方はいろいろ考えられます。

勉強時間とテスト点数の散布図。点だけが並び、まだ直線は引かれていない0.47.641.8104.2(テスト点数(点))(勉強時間(時間))

傾きや位置がすこしずつ違う直線を、いくらでも思いつけますね。

このなかから「いちばん良い1本」を選ぶには、判断のルールが必要です。

良い直線とは、すべての点にできるだけ近い直線のことです。

点と直線がぴったり重なれば完璧ですが、実際にはまず起こりません。

そこで目指すのは「点と直線のズレが、なるべく小さくなる直線」です。

このズレのことを、専門用語で「残差」(ざんさ)と呼びます。

勉強時間とテスト点数の散布図に回帰直線Y=8X+40を重ねた図。点と直線の縦方向のズレが残差0.47.641.8104.2(テスト点数(点))(勉強時間(時間))
【記憶タイム】
残差
(ざんさ)
各データの「実際のYの値」と「直線が予測するYの値」の差
✍ 紙に3回書いてみよう

残差は、1つのデータにつき1つ決まります。

勉強時間とテスト点数の例で、回帰直線がY=8X+40だとします。

勉強時間2時間の予測点数は8×2+40=56点。実際は59点でした。

残差は59−56=+3点。実際の点数が予測より高かったということです。

別の生徒は勉強時間7時間で、予測は96点、実際は93点でした。

残差は93−96=−3点。実際の点数が予測より低かったということです。

勉強時間とテスト点数の散布図に回帰直線Y=8X+40を重ねた図。点と直線の縦方向のズレが残差0.47.641.8104.2(テスト点数(点))(勉強時間(時間))

点が直線より上にあれば残差はプラス(実際のY>予測のY)です。

点が直線より下にあれば残差はマイナス(実際のY<予測のY)になります。

点が直線上にぴったり乗れば、残差は0。予測が的中したということです。

【記憶タイム】
残差の符号
直線より上ならプラス、下ならマイナス、直線上なら0
✍ 紙に3回書いてみよう

ここで、第3章の「偏差」を思い出しませんか?

偏差も「実際の値と平均との差」で、プラスにもマイナスにもなりました。

残差と偏差は、発想がとてもよく似ています。

さえ

「いちばん良い直線って何?」って素朴に考えるのが大事!数式より先に、基準を言葉で押さえようね。

残差は「点と直線の縦方向の距離」。これを全データで小さくするのが最小二乗法のゴールです。

さえ

残差にプラスとマイナス、両方あるのがポイントだよ。次は「なぜ2乗するのか」につながっていくからね!

次回は、この残差を「なぜ2乗するのか」、そして最小二乗法のルールを見ていきます。