統計検定3級|流し読みレッスン 第44話

データの標準化と変動係数 ① 規模を越えて比べる、zスコアの計算

さえちゃん
さえ

ここでは、規模や単位の違うデータをどう比べるか、その入り口として「zスコア」の考え方と計算式を学ぶよ。

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第44話

データの標準化と変動係数 ① 規模を越えて比べる、zスコアの計算

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統計検定3級|流し読みレッスン 第44話

データの標準化と変動係数 ① 規模を越えて比べる、zスコアの計算

これまで、平均値・分散・標準偏差を学んできました。

今回は、これらを使って規模や単位の違うデータを比較する方法を学びます。

例えば、英語75点・数学85点。どちらの教科の成績が良かったといえるでしょうか?

あるいは、A支店の標準偏差50万円・B支店30万円。どちらの売上が安定していますか?

これらの問いに共通するのは「生の数字をそのまま比べてはいけない」という点です。

平均や標準偏差が違えば、同じ点数・同じ金額でも意味合いが変わってくるからです。

この「規模や単位の違いを越えて比べる」ための手段が、zスコアと変動係数です。

まずはzスコアから見ていきましょう。

データの標準化とは、データを「平均0、標準偏差1」という共通の物差しに乗せ替える操作です。

標準化後の分布は平均0を中心に整えられ、左右対称の山になるイメージ図

標準化して得られた値を「zスコア」または「Z値」と呼びます。

【記憶タイム】
標準化
(ひょうじゅんか)
平均0・標準偏差1にそろえる変換操作
✍ 紙に3回書いてみよう

zスコアの計算式はとてもシンプルです。

z=(データの値-平均値)÷標準偏差。偏差を標準偏差で割るだけです。

【記憶タイム】
zスコア
(ズィースコア)
(値-平均)÷標準偏差。共通の物差しに乗せ替えた値
✍ 紙に3回書いてみよう

zスコアは「平均から標準偏差の何個分離れているか」を表します。

zスコアの目盛り-2から+2までを数直線に置いた図。0が平均の位置-22z=-2z=-1z=0(平均)z=+1z=+2(zスコア)

z=0なら平均と同じ。z=+1なら平均より標準偏差1個分上です。

z=+2ならかなり高い、z=-1、-2ならその分だけ低いという意味です。

標準化後のデータは、必ず平均0・標準偏差1になるという性質を持ちます。

では実際に計算してみましょう。あるテストの平均は70点、標準偏差は10点でした。

平均70点からAさんの80点までの幅が標準偏差1個分(z=+1.0)であることを示す数直線40100平均70点Aさん80点z=+1.0(標準偏差1個分)(点数)

Aさんの点数は80点。Aさんのzスコアを求めてみます。

公式に当てはめると、z=(80-70)÷10=10÷10=1.0。

Aさんのzスコアは1.0。「平均より標準偏差1個分上」を意味します。

10点という絶対的な差ではなく、散らばり具合の中での立ち位置を表しているのです。

さえ

偏差値も実はzスコアから計算してるんだよ!「偏差値=50+10×z」っていう変換なの。

【記憶タイム】
偏差値
(へんさち)
50+10×zスコアで計算される数値
✍ 紙に3回書いてみよう
さえ

zスコアがわかれば偏差値の意味もスッキリわかるよね!

zスコアは「データを単位のない共通の物差しに変換する」操作だとまとめられます。

まったく違うスケールの値同士を、フェアに比較できるようになるのです。

次回は、実際に異なる教科のテスト成績をzスコアで比較してみましょう。