前回まで、ヒストグラムで分布の「形」をながめてきました。
今回はもう一歩進んで、分布を数字で要約する方法を学びます。
鍵になるのは「累積度数分布」、そこから見えてくる「分位数」と「5数要約」です。
まずは、おなじみ「20人の数学のテスト点数」のデータを思い出しましょう。
階級ごとの度数、累積度数、累積相対度数をまとめた表がこちらです。
0〜20点未満は1人、20〜40点未満は4人、40〜60点未満は5人でした。
60〜80点未満は6人、80〜100点未満は4人。合計20人ですね。
この度数を積み上げていくと「累積度数」になります。60点未満までの累計は10人です。
累積相対度数にすると、60点未満は全体の50%にあたります。
この度数の列をグラフにしたのが、おなじみのヒストグラムです。
ヒストグラムは「各階級に何人いるか」を一目で見せてくれます。
山の頂上は60〜80点未満(6人)。低い点数の人もそれなりにいますね。
では視点を変えて「○○点以下の人は全体の何%か」を考えてみましょう。
表の「累積相対度数」の列を見れば、そのまま答えられます。
これをグラフにしたものが「累積度数分布」です。
累積度数分布のバーの高さは「そこより下に全体の何%が入っているか」を表します。
3本目のバーが50%なのは「60点未満に全体の50%(10人)」がいるという意味です。
ヒストグラムと累積度数分布、見せたい情報がちがう2つのグラフです。
ヒストグラムは「各階級の人数」、累積度数分布は「積み上げた割合」を見せます。
累積度数分布があれば「○○%の位置にある値」を読み取れるようになります。
これこそが、次回学ぶ「分位数」の正体です。
さえ累積って、要するに「上から順に足していくだけ」。難しく考えなくて大丈夫!
さえ「○○以下が何%か」を見せるグラフ、それが累積度数分布だよ。
今日のポイントは「ヒストグラムと累積度数分布は見せる切り口がちがう」ということ。
次回は、この累積度数分布から「分位数」を発見していきます。
