ヒストグラムの「階級ごとの柱の頂点(中央)」を線で結ぶと、別のグラフができます。
これを「度数分布多角形」(frequency polygon)と呼びます。
作り方は4ステップ。まず各階級の「階級値」の位置に点を打ちます。
その高さを、その階級の度数に合わせます。
点と点を直線で結びます。
最後に、両端は最初と最後の階級の外側に「度数0」の点を取り、横軸まで線を下ろします。
この「両端を横軸まで下ろす」ところが、折れ線グラフとの違いです。
両端を閉じることで全体が閉じた図形になるので、「多角形」と呼ばれます。
度数分布多角形が力を発揮するのは、複数の分布を重ねて比較したいときです。
たとえばA組とB組のテスト点数を比べたいとき、ヒストグラムを2つ重ねると柱が重なって見づらくなります。
度数分布多角形なら、線を2本重ねるだけで2つの分布の形の違いが一目で読み取れます。
さえ2つのクラスの成績を比べたいとき、ヒストグラム2つだとごちゃごちゃ。線にしちゃえば、2つのデータ群の違いがすぐわかるんだよ!
ヒストグラムは「1つの分布をしっかり見る」、度数分布多角形は「複数の分布を比べる」道具です。
続いて、ヒストグラムを作るときの実践的なテーマに移ります。「階級をいくつに分けるか」です。
階級数が少なすぎる(2〜3階級)と、分布の細かい特徴が消えてしまいます。
階級数が多すぎる(30階級以上)と、度数が小さくなりガタガタの形になります。
適切な階級数なら、山がいくつあるか、左右対称かなどの特徴がはっきり見えます。
目安としてもっとも有名なのが「スタージェスの公式」。階級数=1+log2(N)で求めます。
式を覚える必要はありません。データ数30〜50なら5〜7階級、100〜500なら8〜12階級が目安です。
階級数が決まれば、階級幅は(最大値−最小値)÷階級数で求められます。
計算結果は17.3や26.4のような、中途半端な値になりがちです。
実務では、10、20、25、50、100などキリのよい数字に丸めて使います。
さえ迷ったら「キリのいい数字」「7〜10階級くらい」で試してみて。
さえこれでだいたいうまくいくよ!試行錯誤するのも、データを見るときの大事な作業なんだ。
階級数も階級幅も「絶対的な正解」はありません。いくつか試して、特徴が見やすいものを選びましょう。
次回は、実際の統計データでヒストグラムを読んでみましょう。
