前回、20人のテスト点数から「度数分布表」を作りました。今日はこれをグラフにします。
量的データの分布を目で見えるようにする代表的な道具が「ヒストグラム」です。
ヒストグラムは、度数分布表を棒で可視化したグラフです。
基本ルールは3つ。まず横軸に階級、縦軸に度数(または相対度数)をとります。
次に、各階級の度数の高さを長方形(柱)で表します。
そして最後、柱と柱の間を空けずに、すべてつなげて描きます。
この「間を空けない」が、ヒストグラムでもっとも重要な特徴です。
階級は連続した数値の区間なので、隙間を作ると「データのない範囲がある」ように誤読されます。
ヒストグラムは、見た目が棒グラフとよく似ています。でも中身はまったくの別物です。
さえExcelでヒストグラムを作るときは、棒グラフを出力してから、バーの幅を目いっぱいに広げる操作をすると楽ですよ。
比べてみましょう。棒グラフの横軸はカテゴリ、ヒストグラムの横軸は階級(区間)です。
棒グラフは棒どうしを離しますが、ヒストグラムは棒をつなげます。
棒グラフは項目の並びを自由に変えられますが、ヒストグラムは値の順序で固定されます。
目的も違います。棒グラフはカテゴリ間の比較、ヒストグラムは分布の形を見るためのグラフです。
この違いのうち、もっとも本質的なのは「棒の間隔」と「並び順」の2点です。
質的変数のカテゴリは互いに独立しているので棒を離し、量的変数の階級は連続しているので棒をつなげます。
棒グラフは項目の並びを自由に調整できますが、ヒストグラムは階級で区切るため、昇順に並びます。
棒グラフは「カテゴリの比較」、ヒストグラムは「分布の形を見る」道具。見た目が似ていても役割は別物です。
統計検定でもよく問われる対比なので、この2点はしっかり押さえておきましょう。
次回は、ヒストグラムをもう一歩発展させた「度数分布多角形」というグラフを学びます。
