第1章では質的変数の要約を学びました。ここからは第2章「量的変数の要約方法」に入ります。
量的変数(身長やテスト点数など)は、値がバラバラで、そのままでは集計できません。
たとえば、あるクラス20人の数学のテスト点数を見てみましょう。
点数は、12,25,28,35,38,42,45,50,55,58,62,65,70,72,75,78,80,85,90,95でした。
この20個の点数を一つずつ数えても、ほぼ全員バラバラで、何の傾向もつかめません。
そこで使うのが、適切な区間に区切ってから数えるという発想です。
この区間のことを「階級」(かいきゅう、英語で class)と呼びます。
「0点以上20点未満」のように区切って、各階級に何人いるかを数えます。
すると、点数の分布の形が見えてきます。
これは量的変数を、いったん「カテゴリのような形」に変換していることになります。
量的変数を要約する第一歩は、連続的な値をいくつかの階級にまとめることです。
これは、質的変数の集計と同じ土俵に乗せるための準備でもあります。
さえ量的変数も、階級に分ければ「カテゴリ」として扱えるんだよ。
さえ前章で学んだ質的変数の集計と、ここでつながるんだね!
実際にテスト点数を階級に分けて、「度数分布表」を作ってみましょう。
先ほどの20人の点数を、20点ごとの階級で区切ります。
「0以上20未満」「20以上40未満」…と、100点まで5つの階級に分けます。
階級とは、データを区切るための区間のこと。「以上」「未満」で境目をはっきりさせます。
この表では「以上」を含み、「未満」を含まないルールにしています。
だから20点ちょうどの人は、「20以上40未満」の階級に入ります。
隣り合う階級の幅、ここでは20点ずつの幅を「階級幅」と呼びます。
階級幅は、等間隔に取るのが基本です。
次は「階級値」です。階級を代表する、たった1つの値のことです。
階級値は、基本的に階級の真ん中の値を使います。
階級値=(階級の下端+階級の上端)÷2、という式で求めます。
「20以上40未満」なら、(20+40)÷2=30が階級値です。
「60以上80未満」なら、(60+80)÷2=70が階級値になります。
さえ階級値は「区間の真ん中」。その階級にいる人みんなを、だいたいこの値で代表させちゃう、ってことだよ!
階級値は、後の章で平均値を計算するときにも登場する、重要な考え方です。
次回は、度数・相対度数、そして累積度数・累積相対度数を見ていきましょう。
