統計検定3級|流し読みレッスン 第36話

箱ひげ図 ② 並列箱ひげ図で分布を比較する

さえちゃん
さえ

今回は箱ひげ図のいちばん実践的な使い方、「並列箱ひげ図」を学ぶよ。複数のグループを一気に比べられる便利な使い方だよ。

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第36話

箱ひげ図 ② 並列箱ひげ図で分布を比較する

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統計検定3級|流し読みレッスン 第36話

箱ひげ図 ② 並列箱ひげ図で分布を比較する

前回は、箱ひげ図が5数要約を1つの図に集約したものであることを学びました。

Excelで作成した箱ひげ図

今回は、箱ひげ図のもっとも実践的な使い方、「並列箱ひげ図」を見ていきます。

並列箱ひげ図とは、複数のグループの箱ひげ図を並べて比較する図のことです。

【記憶タイム】
並列箱ひげ図
(へいれつはこひげず)
複数グループの箱ひげ図を並べて比較する図
✍ 紙に3回書いてみよう

具体例で見てみましょう。A組とB組、2クラスのテストの点数を比較します。

A組とB組のテスト点数の並列箱ひげ図。B組のほうが中央値が高く、A組のほうが広く散らばっているA組B組(点数)

A組の5数要約は、最小値45点・Q1が60点・中央値70点・Q3が80点・最大値95点です。

B組の5数要約は、最小値55点・Q1が65点・中央値75点・Q3が85点・最大値90点です。

この2つを並べて箱ひげ図で描くと、両クラスの違いが一目でわかります。

箱の位置、ひげの長さ、中央値の線。それぞれの違いに注目してください。

この図から読み取れることを、順番に整理していきましょう。

1つめ。B組のほうが中央値が高いです(A組70点、B組75点)。

2つめ。A組のほうがB組より広く散らばっています(レンジはA組50点、B組35点)。

3つめ。箱の高さ(IQR)はほぼ同じ(どちらも20点)。中央50%の散らばり方は近いのです。

4つめ。A組には下に裾を引く生徒がいます(最小値45点)が、B組にそこまで低い人はいません。

数字の表だけ見るより、視覚化した箱ひげ図のほうが圧倒的に伝わりやすいですね。

さえ

並列箱ひげ図、すごく便利だよ!「こっちのほうが全体的に上だ」って一瞬で見えちゃうからね。

さえ

「こっちはバラついてる」っていうのも、パッと見でわかっちゃうのがすごいところ。

これを3つ・5つと並べていくと、グループ間の違いがさらにダイナミックに見えてきます。

実務では店舗別、商品別、年度別、性別、年代別など、あらゆる分類で使われています。

並列箱ひげ図は「複数グループの分布を、一気に比較する」のに最強の道具です。

ヒストグラムを並べるのと違い、5つの数字に圧縮されているので何個並べても把握できます。

箱ひげ図は1つでも便利ですが、並べることで「比較」という新しい力が加わるのです。

次回は、箱ひげ図の便利さの裏にある「ある弱点」について学びます。第2章のラストです。

さえちゃん
さえ

おつかれさま!並列箱ひげ図は「複数グループの分布を一気に比較する」のに最強でしたね。次回はいよいよ第2章ラスト、箱ひげ図の弱点を学ぶよ。