統計検定3級|流し読みレッスン 第14話

時系列データの要約 ① 折れ線グラフと3つの変動要素

さえちゃん
さえ

ここでは、時系列データの基本「折れ線グラフ」と、変動を読み解く3つの要素を学ぶよ。

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第14話

時系列データの要約 ① 折れ線グラフと3つの変動要素

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統計検定3級|流し読みレッスン 第14話

時系列データの要約 ① 折れ線グラフと3つの変動要素

前回までに、データの種類とさまざまなグラフを学んできました。

今回からは「時系列データ」に絞って、読み方と要約のしかたを整理します。

時系列データを可視化する基本は、なんといっても折れ線グラフです。

横軸に時間、縦軸に値をとり、各時点を線で結んで変化を表します。

線の傾きから「上昇・下降・横ばい」が直感的に伝わるのが強みです。

サンプルは、シンガポールの平均気温を折れ線グラフにしたものです。

シンガポールの月別平均気温の折れ線グラフ。ほぼ水平な線が一年中暑いことを物語る1月3月5月7月9月11月(平均気温(℃))

横ばいの線からでも「一年中暑い」という情報が読み取れます。

上の折れ線グラフがそのサンプルです。ほぼ水平な線が「一年中暑い」を物語っています。

折れ線グラフは、月別売上や株価、平均気温、GDP成長率など幅広く使われます。

では、折れ線グラフの中に隠れている「変動の要素」を見分けていきましょう。

時系列データの変動は、大きく3つに分けて考えると整理しやすくなります。

まずは傾向変動(トレンド)。長期的に見た全体の流れです。

5年間で右肩上がりに増加していく折れ線グラフ(傾向変動の例)1001081191271381年目2年目3年目4年目5年目(指標値)

「上昇傾向」「下降傾向」「横ばい」のいずれかで表現されます。

例:日本の人口は長期的に減少傾向、世界のCO2排出量は上昇傾向です。

【記憶タイム】
傾向変動(トレンド)
(けいこう・へんどう)
長期的な全体の流れ。上昇・下降・横ばいで表す
✍ 紙に3回書いてみよう

次は周期変動(季節変動)。一定期間ごとに繰り返す規則的な波です。

1年ごとに同じ波を繰り返す折れ線グラフ(周期変動の例。四半期データ)6090130806292132821年目Q1Q2Q3Q42年目Q1Q2Q3Q4(売上)

代表格は季節変動。1年を周期に、ほぼ毎年同じパターンが現れます。

「季節」は春夏秋冬に限らず、一定の周期でくり返すパターン全般を指します。

例:暖房器具は冬に売れ、旅行需要は年末年始に集中し、飲食店は金土に混みます。

周期は1年単位に限らず、1日や1週間の単位でも存在します。

【記憶タイム】
周期変動(季節変動)
(しゅうき・へんどう)
一定期間ごとにくり返す規則的な波(例:季節変動)
✍ 紙に3回書いてみよう

最後は不規則変動(偶然変動)。傾向でも周期でも説明できない変動です。

普段は安定しているが、あるとき突発的に跳ね上がる折れ線グラフ(不規則変動の例)1001021011801031011021月2月3月4月5月6月7月(値)

突発的な出来事や、たまたま生じた要因による偶然の変動を指します。

例:大規模な天災、SNSでバズった商品、感染症の流行による需要変動。

【記憶タイム】
不規則変動(偶然変動)
(ふきそく・へんどう)
傾向・周期で説明できない偶然による変動
✍ 紙に3回書いてみよう

時系列データを正しく読むには、周期と不規則を取り除いて傾向だけを取り出す発想が大事です。

月次売上が「11月に急上昇」しても、毎年の年末商戦なら本当の業績向上とは言えません。

周期変動を取り除く処理を「季節調整」と呼び、GDPなどの経済指標にも使われます。

さえ

周期変動と不規則変動はイメージしやすいよね。季節調整はちょっと理解が難しいけど、

さえ

「オンシーズンは稼げて当然」とまず考えて、

さえ

「本当にシーズンだから伸びたのか」を深掘りするのが季節調整のイメージだよ。

さえ

Excelで簡単に計算できるけど、3級の範囲外だからさらっと流してくださいね!

時系列データを見るときは「長期トレンドか、季節要因か、偶発的か」を意識しましょう。

次回は、時系列データを数値で要約する「変化率」の計算を学びます。