統計検定3級|流し読みレッスン 第13話

グラフの注意点 ③ 誤解を招くパターンとチェックリスト

さえちゃん
さえ

今回は縦軸の省略以外の「誤解あるある」と、グラフを見る・作るときのチェックポイントを学ぶよ。

文字が少しずつ流れてくるから、クリック(タップ)かEnter、→キーで読み進めてね。←キーを押せば、一つ前まで戻れるよ。途中の【記憶タイム】では、紙とペンで用語を書いてみよう! Escキー(または「中断」ボタン)で、いつでも手を止められるよ。

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第13話

グラフの注意点 ③ 誤解を招くパターンとチェックリスト

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統計検定3級|流し読みレッスン 第13話

グラフの注意点 ③ 誤解を招くパターンとチェックリスト

前回は「縦軸を0から始めない」という、グラフが誤解を招く代表的なパターンを学びました。

縦軸の省略以外にも、グラフを誤読させる「あるある」がいくつかあります。

1つ目は3D化された円グラフです。手前の扇が立体効果で大きく見え、実際の比率より誇張されます。

【記憶タイム】
3D化された円グラフ
(すりーでぃーか・された・えん・ぐらふ)
立体効果で手前の扇が実際より大きく見える
✍ 紙に3回書いてみよう

2つ目は恣意的な期間の切り取りです。長期的にはほぼ横ばいなのに、急上昇している短期だけを切り出す手口です。

【記憶タイム】
恣意的な期間の切り取り
(しいてき・な・きかん・の・きりとり)
急変化した短期だけを切り出し、印象を歪める
✍ 紙に3回書いてみよう

3つ目は過剰な色や装飾です。データを伝えるはずのグラフが、装飾に埋もれて読みづらくなってしまいます。

これらはいずれも、技術的には作れてしまうけれど、読み手をミスリードする表現です。

自分でグラフをつくるときも、人のグラフを読むときも、次の3つを確認するクセをつけてください。

1つ目、軸は0から始まっているか。始まっていないなら、その理由は妥当か。

縦軸を100から始めた悪い例。ほぼ横ばいの売上が急成長して見える1022022年1042023年1062024年※縦軸は 100 から(売上(億円))

2つ目、軸ラベルと単位はあるか。

3つ目、立体効果や派手な装飾で、データの印象を歪めていないか。

【記憶タイム】
グラフの事前チェック3項目
(ぐらふの・じぜん・ちぇっく・さんこうもく)
軸0始まり・軸ラベル・装飾過多の3点を確認する
✍ 紙に3回書いてみよう

グラフは「読み手にとってフェアか」がすべてです。技術的に作れることと、誠実に伝わることは別物です。

誤解させない配慮こそが、データを扱う者の品格になります。

さえ

グラフをつくるとき、自分が読み手だったらどう感じるか、ちょっと立ち止まって考えてみて。「正しく伝わるか?」が一番大事だよ。

ここで、今回学んだ内容をまとめておきましょう。

複合グラフは、絶対値(棒)と率(折れ線)を同時に見せる手法でした。

積み上げ棒グラフは、合計と内訳を一度に見せる手法。比率だけを見たいなら帯グラフを使います。

時点の異なる複数の帯グラフは、構成比の経年変化を追う手法でした。

縦軸は0から始めるのが大原則。例外は折れ線グラフで、破断記号つきの場合のみです。

縦軸を0から始めた正しい例。売上はほぼ横ばいに見える1022022年1042023年1062024年(売上(億円))

3D化や面積の誇張、恣意的な期間の切り取りなどは、誤解を招くため避けるべきでした。

グラフ表現の腕は、「相手にどう伝わるか」を想像する力と表裏一体です。

次は『時系列データの要約』を学びます。