統計検定3級|流し読みレッスン 第18話

時系列グラフの注意点 ② 対数って何?

さえちゃん
さえ

今回は「対数(たいすう)」を基礎から学ぶよ。数学っぽく見えるけど、考え方はシンプルだから安心して!

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第18話

時系列グラフの注意点 ② 対数って何?

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統計検定3級|流し読みレッスン 第18話

時系列グラフの注意点 ② 対数って何?

今回は今回のメインテーマ「対数(たいすう)」を基礎から学びます。一歩ずつ進めましょう。

対数の前に、まずは「累乗(るいじょう)」を復習します。同じ数を何回か掛け合わせることです。

10を2回掛けると10×10=100(10²)。10を3回掛けると10×10×10=1,000(10³)です。

10を4回掛けると10,000(10⁴)になります。この「何回掛けたか」の回数を指数と呼びます。

【記憶タイム】
累乗
(るいじょう)
同じ数を何回か掛け合わせること(例:10²=100)
✍ 紙に3回書いてみよう
【記憶タイム】
指数
(しすう)
何回掛けたかを示す数(10²なら指数は2)
✍ 紙に3回書いてみよう

ここで質問を逆向きにしてみます。「100は10を何回掛けた数?」と聞かれたら「2回」と答えられますね。

この「何回掛けたか」を求める計算こそが「対数」です。記号ではlog(ログ)と書きます。

log₁₀(100)=2、log₁₀(1,000)=3、log₁₀(10,000)=4、というように表します。

【記憶タイム】
対数
(たいすう)
ある数が「10を何回掛けた数か」を求める計算
✍ 紙に3回書いてみよう

右下の小さな「10」は「底(てい)」と呼ばれ、何を掛けるかを示します。

底が10の対数を「常用対数」と呼びます。3級ではこの常用対数が使えれば十分です。

【記憶タイム】
常用対数
(じょうようたいすう)
底が10の対数のこと。3級ではこれで十分
✍ 紙に3回書いてみよう
さえ

難しそうに見えるけど、対数って要は「10を何回掛けたら、この数になる?」って問いに答えることだけなんだよ。シンプルでしょ?

対数の本当の魅力はここからです。もとの数と対数(底10)を並べてみましょう。

10・100・1,000・10,000・100,000を対数軸で描くと等間隔の直線になる折れ線グラフ101001,00010,000100,00010100100010000100000101001,00010,000100,000(値)

10→1、100→2、1,000→3、10,000→4、100,000→5、という対応になります。

もとの数は10倍、100倍...と掛け算で大きくなるのに、対数は1,2,3...と足し算で増えていきます。

言いかえると「何倍になったか」が「いくつ増えたか」に変わる。これが対数の最大の特徴です。

10倍は対数では「+1」、100倍は「+2」、1000倍は「+3」。掛け算が足し算に翻訳されるのです。

対数は「掛け算を足し算に変える道具」だと覚えてください。

対数は、実は私たちの身近にもたくさん登場しています。

地震のマグニチュードは、M5とM6でエネルギーが約32倍違います。

音の大きさ(デシベル)は、10dBの差で音の強さが10倍違います。

pH(酸性・アルカリ性)は、1違うと水素イオン濃度が10倍違います。

これらに共通するのは、扱う数の桁が大きく違うということ。桁の違いを「1ずつの差」に翻訳するのが対数です。

次回は、時系列データに対数変換を施すと何が見えるようになるのかを学びます。