前回は、データを「質的変数」と「量的変数」に見分けるところを学びました。
今回は、その中でも質的変数に注目し、「要約」する方法を学んでいきます。
要約とは、たくさんのデータを一目で全体像がつかめる形にまとめることです。
質的変数を要約する第一歩は、それぞれのカテゴリに何件あるかを数えることです。
この件数のことを「度数」(どすう)と呼びます。英語では frequency(頻度)です。
例を見てみましょう。ある会社の社員50人の血液型を調べました。
結果は、A型20人、B型12人、O型14人、AB型4人でした。
これを表にまとめたものを「度数分布表」と呼びます。
度数分布表には、度数だけでなく「相対度数」もあわせて書くのが基本です。
相対度数とは、度数を全体の総数(ここでは50)で割った値です。
いわゆる「割合」のことで、「比率」と呼ばれることもあります。
A型なら20÷50で0.40、つまり全体の40%を占めることになります。
度数だけだと「20人いる」という事実は分かっても、多いか少ないか判断しづらいです。
相対度数で「全体の40%」と表現すると、規模感がぐっとつかみやすくなります。
この度数分布表をグラフにすると、どのカテゴリが多いかが一目でわかります。
そのグラフが「棒グラフ」です。横軸にカテゴリ、縦軸に度数をとります。
棒グラフを書くときの基本ルールは4つあります。
①横軸にカテゴリ、縦軸に度数。②カテゴリ間の棒は離して描きます。
③並び順は頻度の多い順、または意味のある順(順序尺度なら順序通り)にします。
④「その他」のようなカテゴリは、一番右側に置きます。
量的変数のヒストグラム(次回以降で扱います)と棒グラフは見た目が似ています。
ただし棒グラフは「カテゴリ間に連続性がない」ことを示すため、棒を離して描く点が違います。
上の図のように、棒どうしが離れているのが棒グラフの目印です。
さえ棒グラフって、実はめちゃくちゃ使われてるんだよ! 会議資料でもニュースでも「数を比べたい」ときの第1選択だよ。
棒グラフは「カテゴリ別の数の比較」が目的です。
「どれが多くて、どれが少ないか」を直感的に伝えるのに、これ以上シンプルで強力なグラフはありません。
