最後に紹介するのはレーダーチャートです。スパイダーチャート(クモの巣のグラフ)とも呼ばれます。
中心から放射状に複数の軸を伸ばし、各軸上に値をプロットして線で結び、多角形の形を作ります。
使いどころは、複数の指標のバランスを見たいときです。
多角形の「形」が、対象の特徴をひと目で表してくれます。
たとえば5教科の成績バランスや、商品の評価項目(価格・品質・デザインなど)に使われます。
選手の能力値(スピード・パワー・テクニックなど)を表すのにもよく使われます。
上のレーダーチャートのように、多角形の形がバランスを教えてくれます。
便利なグラフですが、いくつか気をつけたい点もあります。
軸が3個以下だと意味が薄く、10個以上だと読みづらくなります。5〜8個が見やすい目安です。
軸の並び順で多角形の形が変わるため、意味のある順番で配置します。
各軸のスケール(最小〜最大)を統一すること。単位が異なる場合は正規化が必要です。
正規化とは、数値の範囲をそろえるために0〜1や0〜100に変換する処理のことです。
複数のグループを重ねて比較するときは、線や塗りの色を変えてわかりやすくします。
レーダーチャートの強みは「形でバランスを伝える」ことです。
きれいな多角形はバランスが取れていて、いびつな形は何かが突出している、と読み取れます。
さえ軸の順番を変えると見た目が変わっちゃうから、意味のある並びにするのがコツだよ!
さえ似た項目を隣に置くと読みやすいよ。
今回登場したグラフの使いどころを、もういちど整理しておきましょう。
棒グラフは、カテゴリ別の数を比較します。
円グラフ・帯グラフは、全体に対する割合を見ます。
折れ線グラフは、時間とともに変わる値を見ます。
幹葉図は、少なめの量的データを元の値ごと残しながら分布を見ます。
レーダーチャートは、複数指標のバランスを形でとらえます。
グラフ選びは「何を伝えたいか」から始めます。データを見る前にメッセージを決めます。
それに合うグラフを選ぶ。この順番を意識するだけで、伝わるグラフがつくれるようになります。
次は『グラフの注意点』を学びます。
