統計検定3級|流し読みレッスン 第11話

グラフの注意点 ① 複合グラフと積み上げ棒グラフ

さえちゃん
さえ

今回は「グラフ表現の工夫」を学ぶよ。複合グラフと積み上げ棒グラフ、使い分けが試験でも問われる大事なところ!

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第11話

グラフの注意点 ① 複合グラフと積み上げ棒グラフ

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統計検定3級|流し読みレッスン 第11話

グラフの注意点 ① 複合グラフと積み上げ棒グラフ

前回は棒・折れ線・円・帯グラフなど、グラフの基本を整理しました。

今回はそこから一歩進んで、表現の幅を広げる工夫を学んでいきます。

まずは「複合グラフ」です。種類の違う複数のグラフを1枚に重ねて表示する手法です。

もっとも代表的なのは、棒グラフと折れ線グラフの組み合わせです。

月次売上の棒グラフに前年同月比の折れ線を重ねた複合グラフ。左軸が金額、右軸が%の2軸グラフ1月2月3月4月5月6月10210896112118105■ 売上(万円)=左軸― 前年比(%)=右軸

「絶対値の比較」と「変化の度合い」を、同じ画面で同時に伝えられます。

典型的な使い方は、月次売上を棒グラフ、前年同月比を折れ線グラフで重ねるパターンです。

上のサンプルのように「金額そのもの」と「伸びているか」が一目でわかる、実務でも定番の形です。

【記憶タイム】
複合グラフ
(ふくごう・ぐらふ)
種類の違うグラフを1枚に重ねる(例:棒+折れ線)
✍ 紙に3回書いてみよう
さえ

会議資料で「売上は伸びてる?」って聞かれたとき、棒グラフのほかに折れ線で前年比を重ねれば「伸びてます!」が一目でわかります。複合グラフはダッシュボードの定番だよ!

複合グラフでは、左右に異なるスケールの縦軸を持つことがよくあります。これを「2軸グラフ」と呼びます。

たとえば左軸が金額(万円)、右軸が割合(%)というケースです。

読み手が混乱しないよう、いくつか守りたい原則があります。

まず、左右どちらの軸が何の値かを、軸ラベルで必ず明記すること。

次に、関係性が薄い2つの値を並べないこと。意味の関連がない値を重ねると誤読を招きます。

そして、右軸のスケールを恣意的に変えないこと。小さな変化が大きく見えてしまうことがあります。

【記憶タイム】
2軸グラフ
(にじく・ぐらふ)
左右で異なる単位の軸を持つグラフ。軸ラベル必須
✍ 紙に3回書いてみよう

軸が2つあるグラフを見かけたら、どの軸がどの系列のものか、まず確認するクセをつけましょう。

複合グラフの強みは「2つの情報を1枚で見せる」ことです。ただし軸が2つあることを読み手が認識できることが大前提です。

続いて「積み上げ棒グラフ」です。1本の棒の中に複数のカテゴリを積み上げて表示します。

棒の高さは合計を、各層は内訳を表します。「全体の大きさ」と「内訳」を1本で表現できるのが特徴です。

店頭とECを積み上げた棒グラフ。棒の高さが合計を、各層が内訳を表す。最下層の店頭だけ基準線がそろっているEC店頭2001月2302月2383月(売上(万円))

積み上げ棒グラフには、見せ方の異なる2つのタイプがあります。

1つは通常の積み上げ棒グラフ。絶対値を積み上げ、棒の高さで合計の大小がわかります。

もう1つは100%積み上げ棒グラフ。すべての棒を100%にそろえたもので、これは前回学んだ帯グラフそのものです。

【記憶タイム】
積み上げ棒グラフ
(つみあげ・ぼう・ぐらふ)
合計と内訳を1本の棒で同時に見せる
✍ 紙に3回書いてみよう

積み上げ棒グラフで気をつけたいのは、一番下の層以外は基準線がそろっていないことです。

店頭とECを積み上げた棒グラフ。棒の高さが合計を、各層が内訳を表す。最下層の店頭だけ基準線がそろっているEC店頭2001月2302月2383月(売上(万円))

最下層は棒の底からの高さで比較できますが、中ほどの層は出発点がバラバラで比較しづらくなります。

そのため、もっとも比較してほしいカテゴリを最下層に置くのがコツです。

さえ

合計の大きさも見たいなら積み上げ棒グラフ、純粋に比率だけ見たいなら帯グラフ。「合計の大小に意味があるか?」を考えるのが選び方のコツだよ!

積み上げ棒グラフは「合計と内訳の両方を伝えたい」ときに使います。純粋な比率比較なら帯グラフのほうが向いています。

次回は、時点の異なる帯グラフと、グラフが誤解を招くパターンを学びます。