相関と因果を取り違える典型的な原因が「疑似相関」です。
「2つの変数に相関があるように見えても、裏に別の原因がある」という現象を指します。
もっとも有名な例が「アイスの売上が増えると、水難事故も増える」というものです。
実際にデータを取ると、両者には強い正の相関が出ます。
この相関を見て「アイスを食べると事故が起きやすくなる」と考えたら大きな間違いです。
アイスクリームと水難事故は、直接的には関係がないからです。
さえ「アイス食べたから事故が起きる」なんて言ったらおかしいよね。でもデータだけ見てると信じちゃいそうなんだよ!
実は両者の裏には「気温」という第3の変数が隠れています。
気温が高くなる→アイスが売れる、という流れがまずあります。
気温が高くなる→海や川に行く人が増える→事故が増える、という流れもあります。
両者が「一緒に動いている」のは、両方とも気温に引っ張られているからです。
アイスが事故の原因ではなく、両者の共通の原因が気温というわけです。
疑似相関の裏には、ほとんどの場合「第3の変数」(共通の原因)が潜んでいます。
これを見つけることが、相関を正しく解釈する鍵になります。
身近な疑似相関の例をいくつか見てみましょう。
「足のサイズと文章力」は強い正の相関。共通の原因は「年齢」です。
「消防車の出動数と火災被害額」は正の相関。共通の原因は「火災の規模」です。
「チョコレート消費量とノーベル賞受賞者数」も国別で強い相関。共通の原因は「国の豊かさ」です。
どの例も、2変数を直接見るだけでは見えない「第3の変数」が働いています。
相関を見つけたら「裏に何かないか?」を疑うクセをつけることが大切です。
疑似相関とは「2変数に相関はあるが、裏に共通の原因がある」状態です。
相関係数が高くても、それが直接的な因果を意味するとは限りません。でもヒントにはなります。
さえ相関を見つけたら、まず「裏に共通の原因はないか?」って疑う習慣をつけようね!
今回のポイントを整理しましょう。
疑似相関は、相関はあるが裏に第3の変数(共通の原因)が隠れている状態でした。
次回は、相関を出発点にして因果関係の可能性を検証していくプロセスを学びます。
