統計検定3級|流し読みレッスン 第47話

探索的データ解析法と外れ値 ① EDAとは、要約統計量で全体像をつかむ

さえちゃん
さえ

今回から3話で「探索的データ解析法と外れ値」を学ぶよ。今日はEDAの考え方と、要約統計量で全体像をつかむ方法だよ。

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第47話

探索的データ解析法と外れ値 ① EDAとは、要約統計量で全体像をつかむ

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統計検定3級|流し読みレッスン 第47話

探索的データ解析法と外れ値 ① EDAとは、要約統計量で全体像をつかむ

第3章もいよいよ最終シリーズ。今回から3話で「探索的データ解析法と外れ値」を学びます。

統計学者ジョン・テューキーが提唱した「EDA」という考え方から始めましょう。

EDAは「Exploratory Data Analysis」の略で、探索的データ解析と訳されます。

【記憶タイム】
EDA
(いーでぃーえー)
探索的データ解析。分析の前にデータの素顔を観察する活動
✍ 紙に3回書いてみよう

本格的な分析の前に、データの素顔をまず観察する。それがEDAの本質です。

実は、第2章で学んだ箱ひげ図を考案したのも、このテューキーです。

さえ

「データに語らせる」がテューキーの哲学。まずは仲良くなる時間だと思えば気楽だよ!

EDAには、大きく5つの目的があります。順番に見ていきましょう。

①分布の形・中心・ばらつきなど、データの全体像をつかむこと。

②分析結果を歪めかねない、外れ値や異常値を発見すること。

③層ごとの違いや時間的な傾向など、パターンを見つけること。

④「ここに違いがありそう」という、仮説を立てる材料を集めること。

⑤データの形に応じて、適切な分析手法を選ぶこと。

EDAをサボると、外れ値や二峰性に気づかず、誤った結論を出しかねません。

さえ

EDAはデータ分析の最初の一歩。でも実は、いちばん大事なステップなんだよ。

では、EDAの第一歩「要約統計量」で、データの全体像をつかんでみましょう。

これまで学んだ指標を、目的別に一度整理しておきます。

中心を知るなら平均値・中央値・最頻値。広がりを知るならレンジやIQRです。

散らばりの大きさは分散・標準偏差。分布の輪郭は5数要約でつかめます。

規模を越えた比較にはzスコアや変動係数。ここまでの第3章の総復習ですね。

例えば、あるクラス40人の身長データから、こんな要約統計量が得られたとします。

あるクラス40人の身長データの5数要約(最小150・Q1 158・中央163・Q3 170・最大185cm)を数直線に置いた図140195最小150Q1 158中央163Q3 170最大185(身長(cm))

平均値165cm、中央値163cm、最頻値162cm。近い値が並んでいます。

標準偏差は7cm、最小150cm・最大185cm、Q1は158cm・Q3は170cmでした。

【記憶タイム】
要約統計量
(ようやくとうけいりょう)
平均・中央値・標準偏差などでデータの全体像をつかむ指標
✍ 紙に3回書いてみよう

この数字だけで、実はいくつものことが読み取れます。

平均と中央値が近いので、左右対称に近い分布かもしれません。

標準偏差7cmなので、およそ158〜172cmにデータが集中していそうです。

平均165cmと標準偏差7cm分の範囲158〜172cmを示した数直線。最大値185cmは範囲から大きく離れている140195平均165標準偏差7cmの範囲(158〜172cm)(身長(cm))

最大値185cmは平均から3標準偏差近く離れており、外れ値の可能性があります。

IQRは12cm。中央50%の人は、この12cmの幅に収まっています。

たった数個の要約統計量から、これだけのストーリーが見えてくるわけです。

さえ

数字を並べて眺めるだけで、データの「あらすじ」が見えてくるんだね。面白い!