Lesson 005 – セル参照とは?
セルについては、すでに学習しました。では、セルの実物イメージをしてみましょう。
セルは箱のような実体をしています。私たちは、その箱を上から眺めています。ですので、その天板しか見ていない状況です。
アクティブセルを置くと、セルの引き出しが開きます。そういう<イメージ>ですよ。
私たちが「10」と入力すれば、その箱の中に「10」という数字が入り、Enter キーで確定すると、その箱が閉じられます。
そして、入力したデータを変更する必要が出た場合、私たちはまたアクティブセルを置いて、再度データを入れなおすわけです。
Lesson 005 では、セル参照について勉強します。
セルが箱であるイメージがついていると、ここはスムーズな理解ができますので、最初にこのイメージができるようにしておいてください。
それでは、以下のキャプチャのように、各セルに数値データを入れてみます。

これから、セルD2に、B2とC2の数値データを足し算してみます。左側の数値データを確認しながら、計算式を作成してみましょう。

セルD2に「=10+100」と入力。Enter キーで確定します。

いわずもがな、答えは「110」になりました。
それでは、セルB2の値が「10」から「20」に更新されたケースを考えてみましょう。
直接セルD2に「=10+100」と計算式を作成してしまうと、セルB2以外にも、セルD2の計算式も変更しなければいけません。
そうなると手間がかかってしまうので、セルB2の数字が更新されたら、自動的に計算式の結果も反映できるようにしたいですよね。
そこで Excel の持つ機能、セル参照で計算式を作成する、というわけです。
【操作方法】
- セル「D2」をアクティブセルにする
- =(イコール)をキーボードから半角入力
- セル「B2」をクリック
- +(プラス)をキーボードから半角入力
- セル「C2」をクリック
以上の操作で、次のキャプチャのような状態になります。

ここで Enter キーを押すと、答えが算出されます。

Enter キーを押すと、どうしても箱を閉じる衝撃で、ひとつ下にアクティブセルが移動してしまいます。
それが嫌な場合、数式バー左側にある「入力」ボタンを押してみてください。

このボタンを使用することで、入力確定後にアクティブセルが下に移動することはありません。静かにセルを閉じてくれるボタンです。
また、Enter キーを押して確定する動作を、Ctrl+Enter と確定時に押せば、同じようにアクティブを下に移動せず、静かに開いたセルの箱を閉じてくれます。
それでは、セル参照で計算式を作成しておくことで、セルB2のデータが「10」から「20」に更新された場合にどうなるか?
セルB2を「20」に更新してみましょう。

自動的に、セルD2が「120」に再計算されました。
セルB2の箱の中身と、セルC2の箱の中身を足し算する。このように、セル参照は「計算式が他のセルの中身を見に行く仕組み」です。
まるで、別の箱をそっと開けて中を確認しているような動作ですよね。こんな便利なことが Excel ではできるんです。
Excel では、このようにセル参照で計算式を作成することが基本となりますので、しっかり練習して覚えておきましょう。
同じように、10と100に続く、20と200、30と300、40と400の組み合わせで、ひとつひとつセル参照での計算式を練習してみてください。
Lesson 005 は以上となります。このレッスンでは Excel を理解するうえで非常に重要な操作、セル参照についての内容でした。