ここまで学んだ「階層・OSI・TCP/IP・カプセル化」。この4つは、バラバラの知識でしょうか? それとも、ひとつの物語でしょうか?
難しい用語が続きましたが、実は全部つながっています。どうつながるか、自分なりに振り返ってから読み進めてください。
ここまでの物語を、つなげて振り返る
この章は、ひとつの物語でした。順にたどってみましょう。
まず、通信は複雑なので階層に分けて整理する、という発想から始まりました。次に、その階層を世界共通で定めたOSI参照モデル(7階層)を学び、CCNAで重要なL2・L3・L4を、スイッチ(L2)とルーター(L3)に結びつけました。続いて、実際のインターネットが動くTCP/IPモデル(4階層)と、OSIとの対応を整理。最後に、データが各階層でヘッダーを付けながら旅をするカプセル化と、その呼び名(セグメント・パケット・フレーム・ビット)を押さえました。
バラバラの用語に見えて、すべては「2台のホストが、どうやって正しくデータをやりとりするか」という1つの問いへの答えだったのです。
実機では、これがどう見えるか
概念がつかめたら、次は実機です。ここには将来、Cisco Packet Tracerで実際に通信をキャプチャした画面を掲載し、「いま学んだカプセル化が、本物のパケットでどう起きているか」を見比べられるようにします。
概念を先に頭に入れておくと、実機の画面を見たときに「あ、これがあのヘッダーか」と一瞬で結びつきます。今この章を理解しておくことが、後の実機学習を何倍も速くしてくれます。
この章を一言でまとめると、「2台のホストが○○○やりとりするための、共通のしくみ」。○に入る言葉を、自分の言葉で言えますか?
答えを見る
模範解答のひとつは「正しくデータをやりとりするための共通のしくみ」です。階層化・OSI・TCP/IP・カプセル化——すべては、メーカーの違う機器同士が、確実に・正しくデータを届け合うための取り決めでした。
完璧な言葉でなくて構いません。自分の言葉で説明できたなら、この章は身についています。
この章、おつかれさま! 難所を越えたあなたは、もうネットワークの「背骨」を手に入れたよ。完璧じゃなくて大丈夫、先に進んでまた戻ってくればいい。次の章では、L2の世界——「イーサネットとMACアドレス」を、もっと具体的に見ていくよ。