Lesson 041 – 関数とは??
ここからは Excel の「関数(かんすう)」について触れていきます。
本格的な関数レッスン(Lesson042 以降)に入る前に、一度 Lesson004 と Lesson005 を復習しておくこと をおすすめします。
- 計算式は「=(イコール)」ではじまる
- 「セル参照」の仕組みを使って式を組み立てる
この2つは、関数の理解でも「基本のき」です。ぜひ一度、振り返ってみてください。
まずは「関数って何?」というところから説明していきましょう。
Excel基礎講座でいつも描く私の落書きをご覧ください。 100円のコーラを自動販売機で購入するとき、私たちは100円を投入します。ボタンを押したとき、コーラが1本出てきますよね。
つまり自販機には、
- 100円入ったらコーラを出す
- 100円以上入ったら、お釣りも一緒に出す
- それ以外はコーラを出さない
という仕組み(処理)があります。
関数=処理の仕組み、と思ってください。
中学でも y = ax + b という一次関数をやりました。x というインプット側があり、傾き a と 切片 b の仕組みによって、y の結果が導き出される。
Excelの関数で、例えてみましょう。
足し算の合計は、SUM(さむ)という仕組みを使用して、計算を楽に行います。平均結果の算出は、AVERAGE(あべれーじ)という仕組みを使用して、計算を楽に行います。
実例の数式をご覧ください。
=SUM(B2:B5)
こちらは、指定された範囲内を足し算で合算する SUM(さむ)関数 と呼ばれているものです。数式であることは変わりないので、必ず=(イコール)が先にきます。
セル番地「B2~B5」までの範囲に入力した数値データを、ひとつひとつセルの引き出しから取り出して、SUMという自動販売機に投げ込んで合算しますよ、という式になります。
括弧の中を「引数(ひきすう)」と呼びます。
引き出しの中にある数を取り出すイメージで、引数(ひきすう)と覚えてください。 コロン(:)は、~(から)の意味を示していたのを思い出しましょう。
それでは、以下の数式はいかがでしょう?
=AVERAGE(B2:B5)
これは、セル番地「B2~B5」までに入力した数値データの平均を出しますよ、という仕組みに切り替わります。これが、AVERAGE(あべれーじ)関数 です。
SUM関数 とは仕組みが異なり、引数で指定された4つの引き出しから数字を取り出し、それを合計したあと、引き出しの数で割りますよ! という仕組みになります。
このように複雑な計算式も、仕組み名となる関数名を用いて、簡単に計算結果を引き出せるというわけです。
さっそくいろんな例を用いて、関数 Lesson の記事を開始していきます。Excel 関数の「基本のき」からスタートしていきましょう!