Lesson 024 – 拡大縮小印刷・横1ページ
表示倍率を学んだら、次は「印刷倍率」を覚えておきましょう。
表示倍率というものは、Excel を操作しやすくするために拡大・縮小するわけであって、出力する印刷用紙に対して拡大・縮小させるものではありません。
表示倍率と印刷倍率、ここを間違えないようにしましょう。
- 表示倍率 → 画面上で作業しやすくするための倍率設定
- 印刷倍率 → 印刷時に用紙に収めるための倍率設定
Lesson024 でご紹介する印刷倍率の設定は、[ページレイアウト] タブの「拡大縮小印刷」グループにあります。こちらに注目してください。

Excel 初学者のトラブル&レスキューで上位にあるのが「印刷のミス」です。
用紙よりも小さな表を印刷する場合、余白の問題などがありますが、A4用紙1枚の中にとりあえず収まることでしょう。
問題は、大きな表を印刷するときです。横幅が用紙1枚からはみ出てしまい、2枚に渡ってしまうケースがよくあります。
Excel は Word のように、表示画面のまま用紙にきれいに出力される設定にはなっていません。印刷が難しいのが Excel です。
縮小する場合、拡大/縮小 倍率を決めて設定します。
次の御請求書フォーマットで試してみましょう。

まず、印刷したい範囲を選択し、[ページレイアウト] タブの「印刷範囲」から「印刷範囲の設定」ボタンを押します。
これで印刷の範囲が絞られました。

続いて、「拡大縮小印刷」グループの 横 「自動」 となっている箇所を、「1ページ」に修正します。横幅だけ「1ページ」にしておくだけで、はみ出し印刷を防ぐことができます。
実は、これだけでOK。
- 印刷範囲の設定
- 用紙の横幅を1ページ以内に収める。
このコンボだけで、2枚目に1ページ目の右半分が出力されてしまった! という問題点を克服することができます。
あとは、「縦も自動にするべきか?」というご質問もありますが、縦は「自動」のままが理想です。A4 用紙と、出力したい範囲の比率が合わなければ、無理やり1ページ内に収めてしまうので、余白がアンバランスになってしまいますからね。
縦の調整は、改ページを入れる、という技もございますが、こちらはあとの Lesson でご紹介します。
ひとまず Lesson024 では、冒頭にも申し上げた表示倍率と印刷倍率の違いに加え、印刷の「拡大縮小印刷グループ」の「横1ページ」の設定を覚えてください。
この操作だけで、印刷ミスの8割は防げます。それくらい大切な設定なんです。
次の Lesson も印刷の内容となります。ここは休まず一気に学習していってくださいね!