.sppkg はできました。これをどこに置けば、SharePointが「アプリ」として認識してくれるのでしょう?
アプリカタログという専用の置き場所です。ここは、組織で使うSPFxアプリを登録する"アプリの倉庫"。ここに .sppkg を上げることで、はじめて各サイトからアプリとして追加できるようになります。いよいよ最後の工程です。
① アプリカタログにアップロードする
まず、.sppkg をアプリカタログへ登録します。
- アプリカタログサイトを開く(SharePoint管理センター → [詳細機能] → [Apps] から辿れます。組織にまだ無ければ管理者が一度作成します)
- [Apps for SharePoint] ライブラリを開く
sharepoint/solution/spfx-list-viewer.sppkgをドラッグ&ドロップでアップロード- 信頼を確認するダイアログが出る。[このソリューションを組織内のすべてのサイトで利用可能にする] にチェックを入れると、全サイトで使えるようになる → [展開(Deploy)]
これで、アプリカタログに ListViewer が登録されました。
② サイトにアプリを追加する
①で「すべてのサイトで利用可能に」した場合は、多くのサイトですぐに使える状態になります。個別に追加する場合は、使いたいサイトで次を行います。
- サイトの [歯車アイコン] → [アプリの追加](またはサイトコンテンツ → 新規 → アプリ)
- 一覧から ListViewer を見つけて [追加]
「アプリカタログに上げる=倉庫に入れる」「サイトに追加する=そのサイトの棚に並べる」イメージ。組織全体に配るなら①のチェックで一括、特定サイトだけなら②で個別に、って使い分けるんだ。
③ ページに配置する — ここがゴール
最後に、実際のページへ部品を置きます。
- 配置したいモダンページを開き、[編集]
- 本文の「+」をクリックし、Webパーツ一覧から ListViewer を選ぶ
- 部品が置かれたら、[鉛筆(Webパーツの編集)] から右の設定パネルを開く
- [表示するリスト名] に
お知らせを入力(別リストを映したいならその名前) - [発行] でページを公開
ページに、あなたの作った「お知らせ一覧」が表示されました。0から作った部品が、本番のSharePointで動いている——これがゴールです。
モダンページに ListViewer を配置し、設定パネルでリスト名を指定して発行してみましょう。
お知らせが一覧表示されれば、STAGE 01からの道のりは完走です。開発環境の構築 → プロジェクト作成 → 構造理解 → 実装 → 動作確認 → 配置——SPFxの一周を、実際に手を動かして通り抜けました。本当におつかれさまでした。
④ 更新版を配るときの流れ
一度配ったあと、機能を直したくなったら、次の順で差し替えます。
- コードを修正する
config/package-solution.jsonのversionを上げる(例:1.0.0.0→1.0.1.0)npm run buildで新しい.sppkgを作る- アプリカタログに同じ場所へアップロード(上書き)し、再度 [展開]
- 必要に応じて、各サイトでアプリを更新する
ページに置いた部品は、アプリが更新されれば自動的に新しい版で動きます。バージョンを上げ忘れると更新が反映されない——これだけ覚えておけば、運用でつまずきません。
STAGE 06 のまとめ / そして講座の完走
.sppkgは アプリカタログ(Apps for SharePoint)にアップロードして展開- サイトにアプリを追加 → モダンページにWebパーツを配置 → 設定して発行
- 更新は version を上げて再ビルド → 上書きアップロード → 展開
- これで「作った部品が本番で動く」まで到達した
STAGE 01の環境構築から、ここまで6ステージ。SPFxで独自のWebパーツを0から作り、本番へ届ける一連の流れを、通しで体験しました。次はぜひ、自分の映したいリストで、あなただけの部品を作ってみてください。
最後まで完走、本当におめでとう! ここまで来たあなたは、もう「SharePointをコードで拡張できる人」だよ。この講座で作ったリストビューアを土台に、列を増やしたり、見た目を整えたり——自由に育てていってね。おつかれさまでした!
- アプリカタログ
- 組織のSPFxアプリを登録する置き場所。Apps for SharePointライブラリ
- 展開(Deploy)
- アップロードしたアプリを使える状態にする操作
- アプリの追加
- サイトに、カタログのアプリを取り込む操作
- バージョンアップ運用
- 更新時はpackage-solution.jsonのversionを上げて再ビルド・再展開