STAGE 06 — 6-1 / 本番へ届ける

アップロードして配置する

考えてみよう

.sppkg はできました。これをどこに置けば、SharePointが「アプリ」として認識してくれるのでしょう?

アプリカタログという専用の置き場所です。ここは、組織で使うSPFxアプリを登録する"アプリの倉庫"。ここに .sppkg を上げることで、はじめて各サイトからアプリとして追加できるようになります。いよいよ最後の工程です。

① アプリカタログにアップロードする

まず、.sppkg をアプリカタログへ登録します。

  1. アプリカタログサイトを開く(SharePoint管理センター → [詳細機能] → [Apps] から辿れます。組織にまだ無ければ管理者が一度作成します)
  2. [Apps for SharePoint] ライブラリを開く
  3. sharepoint/solution/spfx-list-viewer.sppkgドラッグ&ドロップでアップロード
  4. 信頼を確認するダイアログが出る。[このソリューションを組織内のすべてのサイトで利用可能にする] にチェックを入れると、全サイトで使えるようになる → [展開(Deploy)]

これで、アプリカタログに ListViewer が登録されました。

② サイトにアプリを追加する

①で「すべてのサイトで利用可能に」した場合は、多くのサイトですぐに使える状態になります。個別に追加する場合は、使いたいサイトで次を行います。

  1. サイトの [歯車アイコン] → [アプリの追加](またはサイトコンテンツ → 新規 → アプリ)
  2. 一覧から ListViewer を見つけて [追加]
ゆみちゃん
ゆみ

「アプリカタログに上げる=倉庫に入れる」「サイトに追加する=そのサイトの棚に並べる」イメージ。組織全体に配るなら①のチェックで一括、特定サイトだけなら②で個別に、って使い分けるんだ。

③ ページに配置する — ここがゴール

最後に、実際のページへ部品を置きます。

  1. 配置したいモダンページを開き、[編集]
  2. 本文の「+」をクリックし、Webパーツ一覧から ListViewer を選ぶ
  3. 部品が置かれたら、[鉛筆(Webパーツの編集)] から右の設定パネルを開く
  4. [表示するリスト名]お知らせ を入力(別リストを映したいならその名前)
  5. [発行] でページを公開

ページに、あなたの作った「お知らせ一覧」が表示されました。0から作った部品が、本番のSharePointで動いている——これがゴールです。

やってみよう

モダンページに ListViewer を配置し、設定パネルでリスト名を指定して発行してみましょう。

確認ポイント

お知らせが一覧表示されれば、STAGE 01からの道のりは完走です。開発環境の構築 → プロジェクト作成 → 構造理解 → 実装 → 動作確認 → 配置——SPFxの一周を、実際に手を動かして通り抜けました。本当におつかれさまでした。

④ 更新版を配るときの流れ

一度配ったあと、機能を直したくなったら、次の順で差し替えます。

  1. コードを修正する
  2. config/package-solution.jsonversion を上げる(例:1.0.0.01.0.1.0
  3. npm run build で新しい .sppkg を作る
  4. アプリカタログに同じ場所へアップロード(上書き)し、再度 [展開]
  5. 必要に応じて、各サイトでアプリを更新する

ページに置いた部品は、アプリが更新されれば自動的に新しい版で動きます。バージョンを上げ忘れると更新が反映されない——これだけ覚えておけば、運用でつまずきません。

STAGE 06 のまとめ / そして講座の完走

STAGE 01の環境構築から、ここまで6ステージ。SPFxで独自のWebパーツを0から作り、本番へ届ける一連の流れを、通しで体験しました。次はぜひ、自分の映したいリストで、あなただけの部品を作ってみてください。

ゆみちゃん
ゆみ

最後まで完走、本当におめでとう! ここまで来たあなたは、もう「SharePointをコードで拡張できる人」だよ。この講座で作ったリストビューアを土台に、列を増やしたり、見た目を整えたり——自由に育てていってね。おつかれさまでした!

用語メモ
アプリカタログ
組織のSPFxアプリを登録する置き場所。Apps for SharePointライブラリ
展開(Deploy)
アップロードしたアプリを使える状態にする操作
アプリの追加
サイトに、カタログのアプリを取り込む操作
バージョンアップ運用
更新時はpackage-solution.jsonのversionを上げて再ビルド・再展開