STAGE 02 / サブネッティング

サブネッティング計算の手順

考えてみよう

192.168.1.77/26 というアドレスが与えられたとき、これがどのネットワークに属し、範囲はどこからどこまでか、電卓なしですぐに答えられますか?

2進数に変換して計算することもできますが、試験本番でそれをやっていては時間が足りません。実は「引き算1回」で答えが出せる、便利な近道があります。

マジックナンバー方式とは

CCNA試験でサブネッティングを素早く解く定番の方法がマジックナンバー方式です。マジックナンバーとは「256 − サブネットマスクの値(変化するオクテットの値)」で求められる数字で、これがブロックサイズ(1つのサブネットの幅)になります。この数字さえ分かれば、2進数を書き出さなくても、ネットワークアドレス・ブロードキャストアドレス・有効ホスト範囲を一気に求められます。

手順1:マスク値からマジックナンバーを出す

まず、対象のオクテット(変化する桁)のサブネットマスクの値を確認します。/26 なら、変化するオクテットのマスク値は 255.255.255.192 の4番目、つまり192です。

マジックナンバー = 256 − 192 = 64

この64が、サブネット1つあたりの幅(ブロックサイズ)です。

手順2:マジックナンバーの倍数でサブネットの区切りを並べる

マジックナンバーの倍数を0から並べていくと、それがそのままネットワークアドレスの一覧になります。64の場合は次のようになります。

0, 64, 128, 192(, 256で一周)

つまり /26 のネットワークは、x.x.x.0x.x.x.64x.x.x.128x.x.x.192 の4つに区切られているということです。

手順3:対象アドレスがどの区切りに入るか探す

192.168.1.77/26 を例に考えます。対象オクテットは4番目の「77」です。並べた区切り「0, 64, 128, 192」の中で、77が入る区間を探すと、64 ≤ 77 < 128 なので、77は64〜127の区間に入ることが分かります。

電卓も2進数変換も使わず、引き算と倍数の並びだけで答えが出せました。

手順4:有効ホスト数を確認する

/26 はホスト部が6ビット(32−26=6)なので、有効ホスト数は 2^6 − 2 = 62台です。ブロックサイズ64から「ネットワークアドレスとブロードキャストの2つを引く」と考えても、64−2=62で一致します。この一致を確認する癖をつけると、計算ミスに気づきやすくなります。

まとめ:4ステップの型を覚える

  1. マスク値から マジックナンバー = 256 − マスク値 を出す
  2. マジックナンバーの倍数で区切りを並べる
  3. 対象アドレスがどの区間に入るか探し、ネットワーク・ブロードキャストを特定する
  4. 有効ホスト数(2^h − 2)と一致するか確認する

この型さえ体に染み込ませておけば、どんなプレフィックス長でも同じ手順で解けます。

確認問題

/28 のマジックナンバーはいくつでしょう?

答えを見る

/28 の変化するオクテットのマスク値は 255.255.255.240 の240です。マジックナンバーは 256 − 240 = 16。つまり /28 のサブネットは16刻み(0, 16, 32, 48…)で区切られます。

試験でのポイント

CCNA試験では、時間内に多数のサブネッティング問題を正確に解く必要があります。2進数への変換に頼っていると時間切れになりがちなので、「マジックナンバー = 256 − マスク値」を暗算レベルで出せるようにしておくことが最大のポイントです。よくある引っかけは、マジックナンバーの倍数の並びを1つずらしてしまい、隣のサブネットのネットワークアドレスを答えてしまうミスです。「対象の値がどの区間(以上・未満)に入るか」を丁寧に確認する習慣をつけましょう。

確認問題

10.1.1.200/27 のネットワークアドレスとブロードキャストアドレスを求めてください。

答えを見る

/27 のマスク値は224なので、マジックナンバーは 256−224=32。区切りは 0, 32, 64, 96, 128, 160, 192, 224 と並びます。200は 192 ≤ 200 < 224 の区間に入るので、ネットワークアドレスは 10.1.1.192、ブロードキャストアドレスは次の区切り224の手前、10.1.1.223 です。

ゆみちゃん
ゆみ

マジックナンバーは「256引くマスク値」——たったこれだけで、ネットワークアドレスもブロードキャストも一気に求められるようになったね。この手順、体に染み込ませておくと試験本番でめちゃくちゃ武器になるよ。次は実践あるのみ、ドリル回で計算問題をたっぷり解いていこう。