本編(STAGE 01)で環境構築は学びました。でも「もう一度、まっさらな状態から手を動かして練習したい」——そんなとき、自分のPCで消したり入れたりを繰り返すのは少し怖いですよね。どうすればいいでしょう?
使い捨てのLinux環境を用意するのが安全です。この付録では、Amazon Lightsail の Ubuntu に"使い捨てユーザー"を作り、練習が終わったらユーザーごと削除して初期化します。本編で作った実プロジェクトも、手元PCも、一切汚しません。
この付録のねらい
STAGE 07 は本編とは独立した練習編です。目的は「環境構築を、何度でもゼロからやり直せる場所を持つこと」。
- インスタンス(サーバー)は削除しません。持ち続けているLightsailの中に、使い捨ての"ユーザー"を作って練習します
- nvm も npm のグローバルツールも、そのユーザーのホームに入ります。だからユーザーを消せば、まっさらに戻る
- 練習できるのは STAGE 01〜04 + STAGE 06 の
.sppkg生成まで。ワークベンチ確認やアプリカタログ配置(ブラウザ+実テナントが必要な部分)は、本編どおり手元PCで行います
① Ubuntu インスタンスを用意する
すでにLightsailインスタンスをお持ちなら、それを使います。新しく作る場合は、Lightsailの管理画面から次のように作成します。
- [インスタンスの作成]→ プラットフォーム Linux/Unix → 設計図 Ubuntu(LTS推奨)を選ぶ
- プランを選んで作成(練習用途なら小さめでも可。ビルドが重いと感じたら、後述のスワップで補う)
インスタンスは"建物"、これから作る使い捨てユーザーは"その中の一部屋"。建物(月額を払っているサーバー)はそのままに、部屋だけ作っては壊して練習する——このイメージを持っておくと、あとの手順がすっと入るよ。
② SSHで接続する
インスタンスに入る方法は2つあります。手軽なのはブラウザSSHです。
- 方法A(手軽):ブラウザSSH … Lightsailの画面でインスタンスの[ターミナルアイコン(SSH接続)]をクリックすると、ブラウザ上に黒い画面(ターミナル)が開きます。鍵の準備が不要で、すぐ始められます
- 方法B:手元のターミナルから … ダウンロードした鍵ファイルを使って接続します
# 方法B:手元のPCから鍵を指定してSSH接続(IPは自分のインスタンスのもの)
ssh -i LightsailDefaultKey.pem ubuntu@203.0.113.10
初期の接続ユーザーは ubuntu です。以降の作業は、この ubuntu(sudoが使える管理ユーザー)から行います。
> Windowsの場合: この ssh コマンドは Windows の PowerShell にも標準搭載されているので、そのまま同じように接続できます(ssh -i 鍵ファイル ubuntu@IP)。もちろん、鍵の準備がいらないブラウザSSHが手軽なのは同じです。
まずはインスタンスに接続し、OSのバージョンを確認してみましょう。
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cat /etc/os-release
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Ubuntu と、そのバージョン(例:22.04 LTS)が表示されれば、接続成功です。土台の準備はこれで完了。次の記事から、いよいよコマンドを1行ずつ打って環境を作っていきます。
この記事のまとめ
- STAGE 07 は本編と別の練習編。インスタンスは消さず、中の使い捨てユーザーで練習する
- 練習範囲は環境構築〜プロジェクト作成〜ビルド(.sppkg生成)まで
- 接続はブラウザSSHが手軽。管理ユーザー
ubuntuから作業する
土台ができました。次は、使い捨てユーザーを作り、その中に環境を構築します。ここからはコマンドを1行ずつ、意味を添えて進めます。
- Lightsail
- AWSのかんたんVPS。Ubuntu等の仮想サーバー(インスタンス)を手軽に使える
- インスタンス
- 1台の仮想サーバー。この付録では削除せず持ち続ける
- ブラウザSSH
- Lightsail画面から鍵なしでターミナルを開ける接続方法
- ubuntu(ユーザー)
- Ubuntuインスタンスの初期管理ユーザー。sudoが使える