これから「リストの中身を表示するWebパーツ」を作ります。でも、その前に絶対に必要なものがあります。何でしょう?
表示する対象、つまり「リスト」そのものです。中身を映す部品を作るなら、まず映す元がなければ始まりません。この記事で、題材となる「お知らせ」リストをSharePoint上に用意します。
作るリストの設計
今回は、シンプルな「お知らせ」リストを題材にします。列(カラム)はこの3つです。
| 表示名 | 種類 | 役割 |
|---|---|---|
| タイトル | 1行テキスト(既定のTitle列) | お知らせの見出し |
| 本文 | 複数行テキスト | お知らせの内容 |
| 掲載日 | 日付 | いつのお知らせか |
「タイトル」はリストに最初からある Title 列をそのまま使います。「本文」と「掲載日」を、新しく追加します。
リストを作る
SharePointのサイトで、次の手順で作成します。
- サイトの [+ 新規] → [リスト] を選ぶ
- [空白のリスト] を選ぶ
- 名前を
お知らせとして作成
これで、Title 列だけを持つ空のリストができます。
列を追加する
作ったリストの右端の [+ 列の追加] から、2つの列を足します。
- 本文 … 種類「複数行テキスト」
- 掲載日 … 種類「日付と時刻」
ここで1つ、後でハマりやすい落とし穴を先回りで教えるね。SharePointの列は、画面に出る「表示名」とは別に、コードから呼ぶための「内部名」を持っているの。日本語の表示名で列を作ると、内部名がヘンな文字列になっちゃうことがある。だから次の"内部名の確認"が大事なんだ。
コードで使う「内部名」を確認する
Webパーツのコードは、列を内部名で指定します。表示名(日本語)と内部名は違うことがあるので、必ず確認しておきましょう。
確認方法:リストの [設定] → その列名をクリック すると、ブラウザのアドレス欄が次のような形になります。
.../FldEdit.aspx?List=...&Field=Body
この Field= の後ろが内部名です。英語で列を作れば Body・PublishDate のように素直な内部名になりますが、日本語表示名だと OData__x30fb... のような文字列になることがあります。
> おすすめのやり方: 列をいったん英語名(例:Body, PublishDate)で作成し、あとから表示名だけ日本語(本文・掲載日)に変更する。こうすると内部名が英語のまま固定され、コードが読みやすくなります。この講座では、内部名を Body と PublishDate として進めます。
サンプルデータを入れる
動作確認用に、お知らせを2〜3件入れておきましょう。リストの [+ 新規] から、たとえば次のように登録します。
| タイトル | 本文 | 掲載日 |
|---|---|---|
| 年末年始の予定について | 12/29〜1/3は休業します。 | 2026-12-01 |
| システム更新のお知らせ | 週末にメンテナンスを行います。 | 2026-11-20 |
これで「映す元」が整いました。
自分のサイトに「お知らせ」リストを作り、Body・PublishDate 列を足して、サンプルを2件入れてみましょう。列の内部名も、Field= で確認しておきます。
内部名が Body / PublishDate になっていればバッチリです。もし違う内部名になっていたら、次の記事のコードではその内部名に読み替えて使ってください。準備ができたら、いよいよコードを書きます。
この記事のまとめ
- 題材は「お知らせ」リスト。列は タイトル(Title)・本文(Body)・掲載日(PublishDate)
- 列は英語の内部名で作ってから表示名を日本語にすると、コードが読みやすい
- コードは内部名で列を指定する。
Field=でいつでも確認できる - サンプルデータを数件入れて「映す元」を用意した
準備完了です。次の記事で、このリストの中身をコードから読み取って、画面に描きます。
- リスト(List)
- SharePointの表形式のデータ入れ物。今回の題材は「お知らせ」
- 列の内部名
- コードから列を指定する名前。表示名と異なることがあるので要確認
- 複数行テキスト
- 長い文章を入れられる列の種類。本文向き
- Field=(FldEdit)
- 列設定画面のURLに出る内部名。表示名との違いを確認できる