次は、「データの保存場所を変更した場合の対応」について学習していきます。
Power BIでデータを取り込んだあと、参照している元データを別の場所へ移動したくなることがあります。たとえば、パソコンの中のフォルダーを整理したり、フォルダー名を変更したり、ファイルを別のフォルダーへ移動したりするケースです。
実際にパソコンを使っていると、「こちらのフォルダーにまとめたほうが管理しやすい」と思って、ファイルを移動することはよくあります。
ところが、Power BIでは注意が必要です。Power BIでファイルを取り込むと、そのデータがどこに保存されているのかという「参照先」が記録されています。そのため、元のファイルを別のフォルダーへ移動したり、フォルダー名を変更したりすると、Power BIがそれまで参照していた場所にファイルが存在しなくなってしまいます。
すると、Power BIを開いたときにデータを読み込めず、レポートのビジュアルが正しく表示されなくなることがあります。
「昨日までは普通に表示されていたのに、今日Power BIを開いたらデータが表示されなくなった」という場合には、元データの保存場所が変更されていないかを確認してみましょう。
このような場合でも、Power BI側で参照先を新しい保存場所に変更すれば、再びデータを読み込めるようになります。
では、実際に体験してみましょう。あえて、Power BIが参照している元ファイル(サンプルデータのExcel)を別のフォルダーへ移動して、データを読み込めなくなる状態を作ります。その状態で、Power BIの「ホーム」タブにある「更新」をクリックしてみてください。ファイルが見つからない旨のエラーが表示されるはずです。
そのうえで、参照先を新しい場所へ変更します。「ホーム」タブの「データの変換」の横にある「▼」から「データ ソース設定」を開きます。現在のファイルのパスが表示されていますので、それを選択して「ソースの変更...」をクリックし、移動先のファイルを指定し直します。
設定を閉じてから、改めて「更新」をクリックすれば、データが正常に読み込まれ、ビジュアルも元どおり表示されます。
この操作を覚えておくと、Power BIを使っているときにデータが突然表示されなくなった場合でも、落ち着いて原因を確認できるようになります。