それでは、「ヘッダー行を昇格させる」という操作を確認していきましょう。
通常であれば、CSVファイルをPower Queryに読み込むと、1行目が自動的に列名として認識されます。しかし、データの構造や内容によっては、1行目がヘッダーとして認識されず、「Column1」「Column2」「Column3」のような列名が設定される場合があります。
これは、CSVファイルそのものが悪いというわけではありません。Power Queryがデータの内容を判断して、1行目をヘッダーとして認識しないケースがある、ということです。
では、なぜPower Queryが1行目をヘッダーとして認識する場合と、認識しない場合があるのでしょうか。この判断には、データの構造など、さまざまな要素が関係しています。Power Queryの内部でどのような基準によって判断されているのかを、ここで詳しく理解する必要はありません。
ただし、まれに「Column1」「Column2」「Column3」のような列名になってしまうことがあります。そこで、このような場合の修正方法を覚えておきましょう。
ブログで練習するときは、手元のCSVファイルをPower Queryに読み込んで、「適用したステップ」を見てください。「昇格されたヘッダー数」というステップがあるはずです。これが、Power Queryが自動的に1行目をヘッダーに昇格させた処理です。
このステップの左にある「×」をクリックして削除すると、列名が「Column1」「Column2」「Column3」に戻り、1行目に見出しの文字が並んだ状態になります。これが、「1行目がヘッダーとして認識されなかった」ときの画面です。
では、これを正しいヘッダーに変更してみましょう。操作は非常に簡単です。
Power Queryエディターの「ホーム」タブを選択します。そして、リボンの「変換」グループにある「1行目をヘッダーとして使用」をクリックします。
これだけで、1行目のデータが列名として設定されます。実際に確認してみると、「Column1」「Column2」「Column3」となっていた列名が、1行目に記載されていた項目名に変更されています。また、右側の「適用したステップ」を確認すると、「昇格されたヘッダー数」や「変更された型」といったステップが新しく追加されていることが分かります。
このように、Power Queryでは、データを取り込んだ後でも、必要に応じてデータの構造を修正することができます。
今回の操作は非常にシンプルですが、Power Queryを使ううえで基本となる操作です。
「1行目がヘッダーとして認識されていない場合は、『1行目をヘッダーとして使用』を使う」
まずはこれを覚えておきましょう。それでは、次のレッスンに進んでいきます。