Lesson 045 – MIN関数について
最大値があるならば、最小値(さいしょうち)を検出する関数もあります。最小値を検出する関数は、MIN(みにまむ)関数 です。
読み方は、MIN(みん)関数と呼んでも間違いではありません。
データベース(SQL等)などを学習していると、MIN(みん)関数 と呼んでいる教科書もあり、こういった関数名のような文字列には、仕組み名があっていればよく、読み方にはあまりこだわらないのが、ITの世界ではよくあります。
けれども、Excel の学習においては、MIN(みにまむ)関数 と呼ぶこととしましょう。
それでは、MAX関数 と同じワークシートを利用して、5つのセルの中から、いちばん小さい数値を見つけてみましょう。

MAX関数 と同様「その他の関数」→「統計」の中に MIN関数 はあります。

一覧の「MIN」をクリックすると、関数の引数ダイアログが登場します。

MAX関数のときと同じく、自動で設定された範囲が正しくないこともありますので、範囲を正しく取り直します。確認後、ダイアログボックスのOKボタンを押してください。

範囲選択したセルの中で一番数字の小さいのは、セルA1の「154」となりました。
ここまでくれば、操作はもう慣れましたよね。
合計を出力するSUM関数の利用シーンはたくさんありますが、AVERAGE関数・MAX関数・MIN関数はどこで使われるのか?
少々疑問になった方もいらっしゃるかもしれません。ここまでの関数は、Excelを学習する中ではSUM関数と同じ使用方法なので、MOS試験一般レベルでも取り扱われる関数ですが、データを分析するときには非常に役に立つ関数なんです。
データの全体像を調べるためには、一人当たりという情報を調べる必要があります。
けれども、平均値は「平らに均す値」と書くくらいですので、データの元の様子を知ることができなくなります。
この平均値の値をサポートするために、最小値と最大値があり、データのブレ幅を確認することができるわけですね。
そして、最大値-最小値から範囲という情報も得ることができます。
この範囲があることで、その平均値の元の凸凹具合を推察することができ、安定的な平均値なのか、乱高下の中での平均値なのかを知ることができます。
100Excelでは単純に Excel の使い方しかご紹介しませんが、ひとつひとつの関数にはいろいろな意味を込めていることを考えると、奥が深いですよね。
続いて、セルに含まれている値の件数を数えるCOUNT(かうんと)関数へと続いていきます。Lesson045 は以上となります。