レポートに慣れてくると、普段見る内容や確認する項目というのは、次第に固まってきます。そうすると、毎回同じような抽出条件を設定したり、同じ表示状態に戻したりするのは、少し手間がかかります。
そのようなときに便利なのが、「ブックマーク」機能です。ブックマーク機能を使うと、Webブラウザでお気に入りのページを保存しておくのと同じような感覚で、現在のレポートの表示状態を保存しておくことができます。
例えば、特定の期間を選択した状態や、特定の項目を抽出した状態などを保存しておけば、次回から同じ条件を一から設定する必要がありません。イメージとしては、本に「しおり」を挟んでおくようなものですね。Power BIのブックマークのアイコンも、しおりのような形をしています。
では、実際にサンプルデータを使ってブックマークを作成してみましょう。まず、「表示」リボンの「ブックマーク」をクリックして、ブックマークウィンドウを表示します。
次に、保存したい表示状態を作ります。例えば、スライサーで年を「2025」に、国を「日本」に絞り込んでみてください。この状態で、ブックマークウィンドウの「追加」をクリックすると、「ブックマーク1」が作成されます。名前の部分をダブルクリックして、「2025年・日本」のような分かりやすい名前に変えておきましょう。
呼び出すときは、ブックマークウィンドウで名前をクリックするだけです。スライサーを別の条件に変えたあとでも、一瞬で保存した状態に戻ります。よく見る条件のパターンをいくつか登録しておけば、切り替えもワンクリックです。
また、各ブックマークの「…」からは、何を保存するかの調整もできます。「データ」はフィルターやスライサーの状態、「表示」はビジュアルの表示・非表示、「現在のページ」はどのページを開くか、といった具合です。まずは既定のまま使い始めて、慣れてきたら試してみてください。
これで、便利機能の4つを学習しました。次回は、この講座の締めくくりとして、レポートを作るうえで忘れてはいけないことについて、お話ししたいと思います。