それでは、ドリルスルーの機能について説明します。
ドリルスルーとは、選択した項目の詳細情報へ移動する機能です。「ドリルダウン」と「ドリルスルー」は、言葉が似ているため少し間違いやすいのですが、ここでは「スルー」というキーワードを、「別のページへ移動する」というイメージで覚えておくと分かりやすいでしょう。
例えば、国ごとの売上の割合を示した円グラフがあるとします。サンプルデータであれば、「日本」「韓国」「シンガポール」「ベトナム」の4か国ですね。ここで、円グラフの「日本」の部分からドリルスルーすると、「日本の売上の詳細」といったページに移動することができます。
このように、最初のグラフでは全体を確認し、気になった項目を選択すると、その項目の詳細情報を別のページで確認できるというのが、ドリルスルーの特徴です。
実際に操作してみたほうがイメージしやすいと思いますので、設定してみましょう。手順は2段階です。
まず、移動先となる詳細ページを作ります。ページの下にある「+」で新しいページを追加し、名前を「国別詳細」などに変更してください。そして、月別売上の折れ線グラフやカテゴリ別の棒グラフなど、1つの国を深掘りするためのビジュアルをいくつか配置しておきます。
次に、この「国別詳細」ページを開いたまま、「ビジュアルのビルド」ペインの下のほうにある「ドリルスルー」の欄に、「取引先マスタ」の「国」フィールドをドラッグします。設定は、これだけです。
元のページに戻って、円グラフの「日本」の部分を右クリックしてみてください。メニューに「ドリルスルー」→「国別詳細」が表示されます。クリックすると、日本だけに絞り込まれた状態で、詳細ページが開きます。
また、ドリルスルーを設定すると、詳細ページの左上に「戻る」ボタンが自動で追加されます。Power BI Desktopの編集画面では、Ctrlキーを押しながらこのボタンをクリックすると、元のページに戻ることができます。
全体から詳細へ。レポートを見る人の視線の流れに沿った、自然な導線を作れる機能です。ぜひ、いろいろなフィールドで試してみてください。