チームやサークル、また趣味の仲間が膨れ上がってくると、リーダー格の人とメンバーの温度差、またメンバー間の方向性の相違などで内部分裂してしまった、という経験はありますか? 

その起因について、管理人も講師という立場上いろいろと考えてはいるのですが、いまだにどうするべきかわからないことがあります。今日はそれについて記載していきます。

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職業訓練校の講師を2年間勤めていました。業務内容は、指導と教室管理がセットの仕事です。

6ヶ月のカリキュラムから構成される職業訓練講座、求職者がビジネスに必要なスキルを学んでいくというもの。不思議と感じる市区町村による人柄の違い、職業訓練という厳しいルールの下にある管理体制、6ヶ月間その集まったメンバーを管理するということは、正直至難の業でした。教えるためのスキルはあるものの、教室運営というものは未経験だったわけです。ゆえに、知らなさという武器で乗り越えられたとしかいいようがありません。

知っていたら、途中で投げ出していたかもしれませんからね。

受講生同士のトラブル、訓練中に起きたこと、職業訓練に対するクレームなど、話し出せば切りがないほどあらゆる問題を解決して、いまでもそのスキルはフリーランスの講師として役に立っているわけですが……ひとつだけ解決できないことがありました。そしていまでも自分が対処できない出来事です。

それは、表題にもつけた内部分裂について。

人が集まると、最初はみんな仲良くなる

管理人は「職業人意識」というビジネスセミナーも担当していました。新しいクラスが編成された初回の講義となることが多かったのですが、そのセミナーには初対面のクラスメイトたちを打ち解けさせる、という隠れたミッションがありました。

ビジネスコミュニケーションのゲームを展開して仲良くさせる。

経験に基づいたプロセスを踏んで、授業後はほとんど打ち解け合うようになります。例外は多々ありますが、ほぼ100%といっていいほど、講義後は受講生同士が仲良くなります。

世の中には、すごいゲームがあるものです。

開講当初はお葬式のように沈黙ムードからはじまるのですが、3日間の講義が終わり、朝、昼休みなどに受講生同士の会話が聞こえはじめ、学校のクラスのようになっていきます。教室管理者として、教室の空気が軽減されたことはほっとしますが、6ヶ月というスパンは長すぎるのか、以下のスパンで空気に波が出てきます。

1ヵ月後・3ヶ月後・5ヵ月後

この奇数月に限り、同じようなトラブルが毎回起きるのでした。

小学生のころと変わらない、あのムード

1か月後は、受講生から受けるクレームが多くなるということ。

あの人の私語がうるさいとか、トイレが汚いとか、椅子がガタガタするとか、あの先生の教え方は悪いとか、そういったクレームです。まだクレーム案件としてはかわいい部類に入るのですが、厄介なのは3ヵ月後と5ヵ月後あたりに出てくるトラブル。

3ヵ月後というのは、クラスの中で仲良しグループができあがり、輪ができあがっています。3ヶ月目は、AグループとBグループ(または個人)の争いだったりするのですが、管理は容易なほうです。ただ、表面には出てこないので、教室管理者からしてみるとクラスは平和に見えています。ここで気づくか気づけないかが、5ヶ月目に現れてくるわけです。

5ヶ月後、訓練日数も残り少なくなってくる頃合い。その輪が突如乱れる確率がどえらく高い。数十教室を見てきた流れで、これはもはや何かしらの法則があるんじゃないか? とさえ思いました。

仲良しだった人が急に不仲になったりするのです。話を聴いてみると、たったそんなことで……というケースが多いのですが、塵も積もれば山となる。オセロが白から黒にかわるよう、これまでの積み重なりが限界リミットに到達すると、その瞬間に人というものは変わってしまうもの。いじめすら起きかねない内部分裂状態となります。

運営側に関するクレームならば、いくらでも訂正できます。けれども、受講生同士ではじまったトラブル、喧嘩、妬み嫉み恨みなどに関して、こちらも介入する余地がないのです。話を聞いてあげるぐらいしかありません。聴いてみれば、本当に些細なことばかり。その亀裂が下手をするとクラス全部の空気を変えてしまいかねないのです。

結局、これはいったいどういう因果があるのか? 残念ながら、見抜けずじまいでした。

プライベートでも

上記のことは、管理人の仕事での経験です。クラスという単位で起こったこと。しかしプライベートでも起こりうることだと思っています。特にチームやサークル、コミュニティにおいて。

・ 同じ共通項目の人たちが集まった。
・ 自分のコミュニティを見つけた。
・ 仲のいい人が増えて、楽しくなった。
・ あることがきっかけで、影が見えはじめる。
・ 抜けがけなどが始まり、崩壊がはじまる。

管理人自身も学生時代~二十台前半はコミュニティという概念がわからず、自分の居場所を大事にするあまり、そんな失敗をしてしまいました。だからこそ、自分自身が二度と影という存在にならないためにも、コミュニティを長く続けるための秘訣が欲しいな、と日頃考えています。

例えば幹事をして企画した人には、自分で開催したイベント以外に、自分を抜いた参加者100%のメンバーで、他で勝手に一報もなしに集まらないで欲しい、という願いはあると思います。が、それは願いであり、強制力はないし、あってはならないと思います。不甲斐なかったなと悔しがればいいだけの話。そこに強制力があったら、独裁者でありたいと願っているのと同じことですからね。

しかし……Google+でもコミュニティを作成して、そのメンバーの中から新しい同じようなコミュニティができあがり、ごっそりメンバーを持って行かれたらショックですけどね。

解決手段として

最高なのは、Aというチーム・クラス・コミュニティを作ったら、役割分担を決めるのが一番なのでしょうか? 例えばホームパーティーを例にして……

・ 日取り・場所・会場を仕切る人
・ 人数を集める人
・ 集金する人
・ 料理を考える人
・ 飲み物を用意する人
・ ゲームを企画する人

過去にマンションを借りて4回ほど開いたのですが、そのとき勉強したことがここでも応用できそうなんです。うまくいっているチームには、この役割分担が徹底しています。ホームパーティーはこのルール、役割分担を決めるということで、いつでも成功するようです。

けれどもそのコミュニティが分裂するという起因性は、すべてがケース・バイ・ケース。何か鉄則なルールというものはないものでしょうか? あれば、知りたいと願っています。

海外に行きだしてから気づいたこと

あまりにも日本人である自分が輪の中に入ったら動かない性質を持つということ。一度窓際に座ったら、絶対に動かないですもんね。だからこんな些細なことを気にして、些細なことでもめて、些細なことで分裂してしまうのかもしれません。

そもそも、そのコミュニティが全てのように感じてしまうから、こういった内部崩壊というものが発生してしまうのかもしれません。Google+のようにいくつもサークルに入っている状態、浮遊の状態が一番気楽なんじゃないかな? と。リーダーはメールマガジンをいくつも配信するほど、積極的に通知を出すぐらいの勢いがあってもいいのかもしれませんが、日本人気質に合うのかどうか。圧倒的なカリスマ性、魅力がリーダーにあれば、内部分裂などなさそうなものです。

しかし、鉄則ルールがほしいところ(^_^;) 教室の場を制する役目がある人間として、知っておきたい内容でございます。