こんにちは! Excel講師の榊裕次郎です。
先日、データサイエンティスト検定・リテラシーレベルを受検してきました。
第2回目分は2022年6月30日をもって終了したので、翌日の7月1日に記事公開、今後受検される方に向けて、体験記をまとめておきます。
データサイエンティスト検定(リテラシーレベル)とは?
一般社団法人データサイエンティスト協会が主催しています。
数理統計・データサイエンス・AI教育のリテラシーレベルの実力を証明するもので、データサイエンティストを目指す人たちの最初の一歩となる位置づけを目指した資格試験です。
2021年9月に初回スタート(申込は2か月前より)。この記事を執筆した時点では、新しい資格試験ですね。詳細は公式サイトをご参照ください。
受検のきっかけ
この検定を知った経緯は、データサイエンティスト系の講師を集めたい! というクライアント様からのご要望により、この資格試験の存在を知りました。
「榊先生、データサイエンスにはご興味ございますでしょうか?」
普段は統計解析がメインな私です。
機械学習に関しては現状の業務範囲ではまったく関連がないため、スキルチェックリストを眺めてみたら、これは厳しいかなーと思いながらも、データサイエンティストとしての知恵を得るチャンスだ! と考えなおし、この資格試験の受検を快諾しました。
お話をいただいたときにはすでに第2回目の申込期間に突入していたため、その日中にID登録をし、検定料11,000円(税込み)を支払って、Amazonで書籍をポチりました。
勉強方法
技術評論社より出版の公式リファレンス本と、インプレスより出版されている問題集を購入しました。
ここで間違えたのが、公式リファレンス本の第1版を購入して学習してしまったこと。スキルチェックリストが異なるため、皆さんも受検される際は、必ずバージョンを確認してください。
また、スキルアップAIさんより提供されている小縣さんの動画が、第1回目、第2回目の資格試験対策の勉強になりました。
こちらは申し込みが必要となりますので、登録をしてから限定公開リンクのYouTubeを閲覧する流れとなります。
スキルチェックリストのバージョンアップによって、今後も内容は更新されるかと思いますが、約8時間分の動画教材が無料で閲覧でき、とてもわかりやすい解説でした。
詳細はスキルアップAIさんの講座一覧ページをご参照ください。サイト内検索で「データサイエンス」と探すとヒットすると思います。
➡ https://www.skillupai.com/open/
スキルチェックリストVer4.0の範囲
以下、データサイエンティスト検定の範囲です。
細かく記載すると範囲が広く、ITパスポートまたはG検定を受検していない方、または数学や機械学習に触れていない方は、おそらく見ただけで「絶対無理だろうな」と思えるくらいの範囲なので、★に変換して割合で表現してみました。
- 数理統計 ★★
- 機械学習 ★★★
- データエンジニアリングの知識 ★★
- SQL ★
- ビジネス力 ★★
- 法律・倫理 ★
【参考①】★は全体の学習割合
【参考②】総学習時間は、日曜集中学習で約40時間ぐらいです。
※ SQLはネイティブなので、ほぼ勉強していない時間配分です。
試験当日のログ
テストセンターは、東京・新宿センタービル46階の会場を選びました。
35度越えの灼熱地獄が続く2022年6月最終週の火曜日、気温は午前9時の段階で32度。センタービル内の服装にそぐわないTシャツ短パンで挑みました。
新宿センタービルには、試験時間の1時間前に到着します。このビルの隣の三井ビルまで移動して、1階のドトールで時間調整を行いました。
アリストテレスの弁論術を読みながら、日本語の読解力を整えました。受検前に10ページほど本を読む。これは私の試験前のおすすめ学習方法です。
問題文を読み間違えることが資格試験では多く、理由はここにあります。
「適切なものを選べ」
「適切でないものを選べ」
「正しいものを選べ」
「正しくないものを選べ」
「間違っているものを選べ」
「間違っていないものを選べ」
「誤っているものを選べ」
試験ごとに問題文の日本語が統一されていないため、選択肢を選んでいて「あ、適切ではないものか」と気づいたりします。文章を読むためのウォーミングアップで本を読むという意味合いですね。
そして受付30分前にセンタービル46フロアに到着、試験に挑みました。
試験開始
詳細に記載すると規約に触れるので、ここは割愛します。
最初に問題回答の仕方を説明するデモが3分与えられているため、この3分で試験開始前に操作に慣れておくといいでしょう。
1点だけ、会場によりけりでもありますが、テストセンターは全員データサイエンティスト検定を受ける運用形式ではなく、予約した時間には別の試験を受けている人もいます。
入力系の試験がある場合、キーボードの打音がうるさい人がいると気が散るため、耳栓が用意されている会場であれば、最初のうちに装着しておいたほうがいいかもしれません。また、普段から耳栓を使うということにも慣れておくといいでしょう。
第2回目の試験問題は90問、試験時間は90分なので、ペースよく解答していけば、終わり時間は最低でも15分ぐらい余る時間配分となります。
落ち着いて1問1問、これが正解と認識しながら解いていってくださいね。
試験結果
試験終了ボタンを押すと、一瞬で答えが出ます。プリントアウトボタンを押して退席です。
データサイエンスは75.5%……。あまりいい結果ではありませんでしたが、全体で81.1%でした。本屋さんに寄って第2版を立ち読みしてみたのですが、第2版を買っておけばもう少し取れた気がします。
なので、皆さんもリファレンス本はスキルチェックリストの正しいバージョンをお買い求めください。
実際はどこを間違えたのかがわからず、75%となるとだいたい6~7問ほど間違えた計算になります。残念…。自信はあったのですけどね。
合否判定が出たら、追記しておきます。
【追記 20220804】
無事に合格でした<(_ _)> 「榊」の漢字もちゃんと直してくれてありがとうございました。
おわりに
合格された方は「業務の何の役に立つかわからない」と思うかもしれませんが、資格試験はとりあえず合格アピールしてなんぼでもあるので、ひとまず自信を持っていいと思います。
また、合格された方は「私はデータサイエンティストです」と普段から名乗ってみてください。自分が名乗ることで、自分の脳に対してはじめてアノテーションされます。
私もデータサイエンティストにはなれないだろうなと思っていましたが、これをきっかけに大々的に名乗ることにしました。
無機質なデータから価値を引き出す人になればいい。
あとは、各種先陣を切っているデータ系の方、剛腕なプログラマーたちに揉まれることで、仕事を通じて自動的に育っていくはずです。そして日本社会に貢献していきましょう!
私も、いちデータサイエンティストとしてのExcel講師として、今後もがんばっていきます。現場でお会いしたときは、ぜひ一緒にディスカッションしてくださいね。
以上、データサイエンティスト検定リテラシーレベルを受検したレビューでした。