こんにちは! Excel講師の榊裕次郎です。
YouTubeで毎日更新されている【紙兎ロペ】を観て、6月10日は「時の記念日」、時間を大切に使っているかどうかを振り返る日だ、ということを知りました。
すずかっすー、あのアキラ先輩が言うのだから、間違いない。
さらなる確証を得るため、Google先生で調べてみると(俺を信じろよ! とツッコまれそうw)、そのとおり「時の記念日」だそうで、以下のように教えてくれました。
時の記念日が制定されたのは1920(大正9)年のこと。 日本書紀に記されている内容によると、日本で初めて「漏刻(ろうこく)」という水時計を使って時間を知らせたのが671年の6月10日だったそうで、東京天文台や生活改善連盟がその史実にちなんでこの日を「時の記念日」と定めました。
漏刻に関しては近江神宮のサイトにありました。リンクを貼っておきますね。
今日も事務所から自宅まで約8キロ、1時間40分の道のりをとぼとぼ歩いて帰宅したのですが、職業訓練講師のときに対応した、当時20歳の女の子のことをふと思い出しました。
なにがトリガーとなって、記憶の底から思い出したのかはわかりません。ちょうど、南青山二丁目交差点を渡っているとき、突然ふと思い出しました。
その女の子は、アニメーションに携わる仕事がしたくて、特に背景画像を描くのが好きな子でした。すこしコミュニケーションが苦手で、地味というか、基本グレーの無彩色の服を着ていたので、存在も薄いキャラクターでしたね。
3回目、最後の就職面談のとき、初めてスケッチブックで見せてもらいました。何気ない路地裏の絵、息を呑むほどうまかったんですよ。才能あるやん! って。
ただ、親からは早く就職しろ! と厳しく言われていたため、職業訓練校に通っていたわけですが、最後の面談の日、いろいろと話しを聞き終わったあと、僕の一言で号泣してしまったんですね。
今でも何を言ったかは覚えています。
「親にとやかく言われても、描ける時間があるなら時間があるときに徹底的に絵を描いて、アクションしていかないと。悩んでいる時間は無駄な時間だから、あと、君より年下の絵のうまい人もどんどん出てくるから、後続からどんどん自分より実力の上の人が出てくると、耐えられなくなるよ。だから目一杯やらないと。夢を追っていると思っている時点でもう負けだから、絵を売る気でやらないと」
まあ、こんなようなことを言ったと思います。
正しいアドバイスだったかどうかはわからないのですが、彼女の背負っていた十字架を開放してあげたのかもしれません。ものすごい泣いてしまって、ちょっと焦りました。
就職相談の面談室は、いつだって密室ですからね。
その受講生の名前も顔も、今じゃなんとなくしか覚えていませんが、あれから10年の歳月が経ちました。今日の時間軸で、もうあの女の子も30歳です。
最後にもらったお手紙は、まだ実家の押し入れにありますね。あれはあの子のためにも、もう捨てたほうがいいのかもしれません。よし、今年の大掃除にそのまま捨てることにしましょう。
あの頃の夢を叶えて、理想の仕事についていることを祈っております。というか、何気なく観ているアニメーションの背景担当を実はもうしていたり。
そう、これは自分も20代の頃、小説家を目指すために3日で1冊ペースを読み漁り、文章は1日4,000字を目標に書きまくって燃え尽きたからこそ言えること、ただ、メンターが誰もいなかったので、独りよがりな期間でした。
小説家を目指すことを目指していただけで、本を出すことをすべての目標にしてしまったんです。
野球選手がプロ野球を目指すように、プロ野球を目指してしまうことがゴールになり、プロでの目標までは描いていないの同じ感じです。
執筆を諦めて見えた景色でもありました。
いまの時代は、椅子取りゲーム。空いた席があったとしても、スキル・センス・体力・運がなければ、後続の人間にあっさり奪われてしまいます。切磋琢磨は、し続けないといけない。現役プレイヤーのときこそ、別の椅子を確保するためにコツコツ種を巻いておかないといけない。
今の自分は大丈夫かどうか? 時の記念日、この記事を書きながら改めて考えてみました。