最近のお昼は、セブンイレブンのかき揚げ蕎麦、税込み398円也。

事務所の近くにも「富士そば」や「ゆで太郎」があるので、お蕎麦にはまったく不自由しないのですが、お昼となると長蛇の列ですし、なにより忙しない。

しかし398円のそばをコンビニで買う、というハードルもありました。

とあるきっかけから実際に食べてみると、そこらへんの蕎麦チェーン店で食べる蕎麦と同じくらい満足したので、それ以来、事務所でゆっくりこのかき揚げ蕎麦をいただいています。

どんべいだと、後乗せサクサク派なのですけどね。

購入後、レンジでチンをするため、このようにかき揚げはひたひたとなっています。

まあ、ひたひたでもとてもおいしい。

で、とあるきっかけとは、以下のとおり。興味があれば、ご一読ください。

おじいさんに買っていった最後のお昼

京都に住むおじいさんに買っていった最後のお昼が、これだったんですね。

正月供養をするため、一緒にお墓参りをしたあと、おじいさんはいつもの自転車に乗り、

「ゆうちゃんなんかお昼買うてきてくれるか?」

と言い残し、89歳のふらふら運転で自宅へと先に帰りました。

好き嫌いが激しいので、孫にとってもこの「なんか」は、相当レベルの高い要求です。

孫もアラフォー、そんなに食えません。

いらないとなると、自分が食べなくてはいけない状況に陥ることを多々経験したため、失敗してもいいよう、2人分食べられるものを探しました。

条件1:寒いから暖かいもの……。

条件2:おじいさんの好きそうなもの……。

条件3:いらないとなっても自分が全部食べられるもの……。

条件4:すぐに食べられるもの……

あらゆる条件を潜り抜けて到達したのは、このセブンイレブンのかき揚げ蕎麦でした。

これなら2個いける。

あったかい。

セブンクオリティで、うまいに違いない。

しかしおじいさんの家に戻ると、自転車でどっかに行ってしまったか、家のどこにもいません。

お昼を買ってきてくれ、というのも忘れてしまったのかなと思い(すぐ忘れてしまいます)、新幹線の時間もあったため、おじいさんに「またね!帰るね!」と声をかけないまま、家を出発することにしました。

たまたま同居するいとこの嫁が居合わせたので、「お昼、これ食べて」と、手渡すことができたのは幸いでしたね。

「ゆうちゃんなんかお昼買うてきてくれるか?」

おじいさんとの最後の会話がこれでした。

※ おじいさんはトイレにいました。

東京に帰宅し、ある日のお昼休み、おじいさん、あのかき揚げ蕎麦ちゃんと食ったかな? と思って食べたらおいしかったので、そこからかき揚げ蕎麦のリピーターとなりました。

ま、そんなエピソードのあるかき揚げ蕎麦です。

ともあれ、皆さんも一度食べてみてください。

注意点としては、新人のアルバイト君や海外からやってきて間もないアルバイト君だったりすると、レンジで温めをしてくれる際、加熱時間が短い場合があります。

そうなると、単純にぬるくてまずい伸びた蕎麦と感じてしまうので、表面のふたがあつっ! ってなるまで温める必要がありますね。