花粉症の管理人にとっては救世主といえる、最近登場したビラノアという魔法の薬。
飲み方は、朝の空腹時に1錠だけ服用します。
1日に飲む分量はそれだけ、とても持続効果のある薬です。
服用「空腹時」というのが厄介で、飲む前は3時間、飲んだ後は最低でも1時間は食事をしてはいけない、という制約があります。
朝飲むということは、朝食を摂ってしまうと効果は半減してしまうようですね。
なので朝食抜きが続いております。
就寝前に服用でも問題ないとのことですが、夕飯をかなり早く食べないといけないので、朝のほうがいいようです。
今年の3月は、夜に鼻詰まりをすることがないので、とても楽に過ごせています。
いつも通っていた調剤薬局が閉まる
幼稚園の頃から通っている耳鼻科があります。
この薬も、そこの先生のおすすめでした。
1桁台の年齢から通っていたわけですから、36歳にもなれば先生も年齢を重ねるというもの。
しかし、僕が知る人で不老不死の薬を飲んでいるは先生ではないかと疑っていますw
常時スタンディング診察から、診察時のみスタンディングに変わっただけで、あとは変わらない。
受付のおばちゃんもずっと当時から一緒の方で、このおじさんになった今の姿の自分でも「ゆうじろうくん、ゆうちゃん」と呼んでくれます。
当時と変わらない待合室は、まるでここだけ時間が止まっている感覚にさえなります。
とはいえ、喉に薬を塗られることがとても苦手で、花粉の時期もできるかぎり漢方の「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」を使うようにして、耳鼻科全般できるかぎり避けていました。
しかし31歳に急性扁桃腺炎で白血球が異常数値を出したため入院し、退院後も微熱が続いたり、喉の腫れがひかなったりと、まったく改善しない状態が続きました。
最後の砦、昔から自分の喉を知る先生(扁桃腺が並外れてデカいから覚えてもらっている)に診てもらって完治したのを機に、そこからまた通うようになりました。
薬が処方されると、大通りを渡ったところに老夫婦で営んでいる薬局があります。
幼児が遊ぶおもちゃがいっぱいあるので、ときどき手に取っては無駄に遊んでいました。
おもちゃがたくさんあったためか、とてもカラフルな薬局でしたね。
奥さんは笑っていいとも! が大好きで、必ず昼になると仕事をしながら、待合室にある備え付けのテレビで、ごきげんよう! の番組まで観ていると言っていました(放送終わってからは何を観ていたんだろう?)。
主人は、処方された薬と一緒に飴をくれます。
べっこう飴率がとても高かった。
ゆうじろうくんはかっこいいから、ゆうじろうくんは仕事もできるから、いつだって主人は僕のことを褒めてくれました。
去年もお世話になったのですが、残念ながら2018年閉店してしまったようです。
この1年も経たないうちに母方の祖母が死に、父方の祖父が死に、抵抗のしようがない時間の流れに恐怖と焦りが入り混じりまっています。
いつもいた場所にその人がいなくなる。
もちろん、それに応じて新しい場所を作っていかなくてはいけないのですが、いつも開いていた店のシャッターが下り続けているという景色、あたりまえの何かが忽然と消えてしまうさみしさは、ひどく強烈だなと感じました。
耳鼻科の先生や受付のおばちゃん、そこの調剤薬局といい、彼らは淡々と仕事をしているのですが、いつだって「安心」を与えてくれました。
いつもの場所にいつもいて、いつもそこに行くと安心して帰ってくる。
それに気づけた今日、仕事においてかなり<大切なもの>を気づいた気がして、ああ花粉症になってよかったなと思いました。